午前7時45分起床。
今日はクルマで陸運局に行って名義変更をする予定だ。未知の体験ゆえに心細い、
一昨日、YouTubeで「クルマの名義変更」と検索してみると、いくつもの「紹介動画」「実践動画」が出てきて、3本見てみた。いずれも12分程度なので40分近く、仮想レッスン講習を受けたことになる。
が、不安だな。唯一の救いは、どこの陸運局にも出入口周辺に「行政書士」事務所があって、要は提出書類を代書してくれるとのこと。中古車専門店でも代書屋を使っているし、ましてや初心者は「代書屋を使うべし」とのこと。
いつものように掃除をし、30分くらい脳トレを兼ねて翻刻をする。
午前11時過ぎ、陸運局に向けてクルマを出発。
まずガソリンスタンドに寄って給油。顔見知りの店員さんから「タイヤを交換したほうがいい」と言われ、自身、気になっているので見積もりをとった。昨夜、陸運局に行く道順を確かめるため、グーグルマップを見て、陸運局のそばにオートバックスがあったので、名義変更が終わったら寄ってみよう。タイヤの交換、そしてカーナビが欲しい。
いちばん正統なコースと思われる有料道路を使う。
途中渋滞があったりして、陸運局に着いたのは午後1時5分前だった。この時点で、「ふう、疲れた」とひとりごちる。この先、大丈夫か?
いったん陸運局の大型駐車場にクルマを駐めて、コンビニに行く。心痛からがっつりお弁当を食べる力はなく、鶏そぼろごはん(298円)をチョイス。
弁当のパッケージを抱えたまま、行政書士事務所に入る。で、提出書類を依頼した。
出来上がる時間を利用して、鶏そぼろごはんだ。傍目から見たら、少々間の抜けた男に見えるであろう。しかし、私は相変わらず食事が喉を通らない状態だった。
個人的に、車内で食べるのが好きじゃないので、出入口近くのベンチに座って食べた。これが結構美味しくいただけたので、コロナ感染でよく出る味覚異常でないことに安堵する。
食べ終わった容器を処分するためコンビニに行って捨てた。
行政書士事務所に行くと、書類は出来上がっていた。午後1時40分。
印紙代も含めて3千5百円だから、書類作成は3千円弱という計算になる。
教えられたとおり、陸運局の建物1に行って、書類提出窓口へ。で、提出を終えて、新たな車検証発行まで待つのだが、これほど大勢の人が密集している場所に来たのは1年ぶり。それくらい混雑していた。
無事、車検証は発行された。この車検証を持って建物4へ行くらしい。
が、それがどこなのかさっぱりわからない。大型駐車場の周りにはいくつもの建物がある。途中、自動車業界らしき人に「すみません、ナンバー交付の建物4はどこですか?」と尋ねたら、教えてもらえた。
簡単な手続きが終わったら、いよいよ自分でこれまで付いていた新潟ナンバーを外さなければいけない。駐車場にはちらほらナンバーを外していた人がいるので、それを真似て外すだけ、簡単だろう。
が、かなり苦労した。封印を剝がそうとしてもなかなか剝がれないのだ。
5分ほど苦心惨憺していたら、私のそばを自動車業界の人(つなぎ服を着ていた)が通り過ぎようとしたので、「すみません、うまく剝がせないです」と声を掛けてみたら、仕方ないなぁという表情を浮かべながら、わずか10秒で剝がしてくれた。20歳の女の子なら声を掛けられたほうも「やってやるか」という気になるだろうけど、俺みたいなオッサンだとただただ申し訳ない気持ち。
情けない気分で新潟ナンバーのプレートを事務所に持って行き、引き換えに横浜ナンバーを受け取った。今度はこれを付ける。
腕時計を見ると午後2時半。早く付けないと日が暮れてしまう。
これはあっさり付けることが出来た。
あとは建物4の前までマイカーで行って、封印をしてもらうだけとなった。
数分後、建物4へ。で、並んでいたら、私より数歳年上とおぼしき係員から「ナンバーの付け方、微妙に間違ってるぞ、やり直し!」と言われる。
確かに指摘どおりだった。慌ててその場でナンバーを再び付け直し、ようやく封印をしてもらえた。これで名義変更とナンバー交換はようやく終了。
午後3時、陸運局前のオートバックスに行く。タイヤ交換の窓口があったので、見積もりをとることにした。10分ほど待って値段を示される。特殊なサイズゆえ、高い。
今日はこのまま帰ろう。
帰りも同じ道順のつもりだったが、iPhoneを取り出して、ヤフーカーナビを起ち上げ自宅までのルート設定をしてみた。
で、そのルート通りに帰ることにした……のが、さらなる困難を生み出したのだった。
なんとヤフーの指示は第三京浜(有料)を通らず、まったく違うルートだった。もう画面を見る気力もなく、音声ガイドの「あと700メートルの〇〇交差点で右折」「道なりに2キロ行って、〇○で左折」というようなルートになってしまい、そうこうしているうちに日が落ちて暗くなってきた。自分は今、どのあたりにいるのだろう?
ここはどこ? 私は誰?
そんな心境だ。
もはや頼るべきはヤフーカーナビさん、ただ一人。
そうこうしていると、箱根駅伝のコース、つまり旧一号線に出ていて、ようやく自分がどこを走っているのかわかり出した。
ヤフーの指示は有料道路を使わないルートだった。私の懐を慮ってのことか?
しかしたかだか500円くらいだ、こんなホラー映画もどきの恐怖を味わうより、ワンコイン払っていいから、ちゃんとした道路を俺は走りたい。私をおちょくるのもいい加減にしろ。今日の私は、書類だって代書屋に書かせるくらいに太っ腹なのだ。
家に帰り着いたら、マジで足が痙っていた。ブレーキが重いクルマなので、体力的にも限界だった。
なんとか無事、帰宅できたからいいようなものの、今日も一日、いっぱいいっぱい。
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