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2020年07月10日21:27

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夜の街で客引きに遭いました

火曜日から甲府にいます。
今日は金曜日でしたっけ?終日文学館に詰めています。気も張り詰め通しです。
昭和10年代の生原稿、創作ノート、膨大な量の日記、手紙類などを軽く目を通しては写真に撮るのですが、これらを全てテキスト化するとしたら3千時間は確実にかかりそう。自分一人でできる量じゃありませんし、あまりに達筆すぎて解読不能の文字と文言が一行あたり一つあるため、戦前の文献を読む力があるを探さねばなりません。
呆然自失です。今日は途中で吐きそうになりました。一度館外に出て、ベンチに座るのじゃなく丸くなってうずくまってました。
どうしよう?
今朝まで泊まってたホテルは値段こそまあまあ高いのにひどいビジホでして、今日から甲府の中心部に位置するホテルに移りました。歓楽街がすぐそばで、なにやら昭和30年代のような飲み屋横丁もあります。私は「夜の街」関係に縁遠い体質でありますが、一瞬、そのいかがわしさと大衆文化に惹かれました。
先ほど、夕食のために夜の街へ行きました。フロントで地図をもらい、オススメの店を5軒ほどチェックしていただきました。
地図を見ながら歩いていて、客引きに遭いました。
「お兄さん、今週だけ100円引きよ」
イントネーションが日本語を母語としない中年の女性でした。
メニューをしばし見てたらいったん引っ込んだ女性が出てきて、「あなた、入るね」と。
カレー屋なのですが、中国人です。
カレーを出されたあとも彼女は私から1メートル半のところに立っているので、会話を交わしていました。
大連出身だと言われたので、1935年あたりは日本が侵攻して植民地となったことなどを話題に出したら、彼女は驚いていました。
「大連に戦争博物館はありますか?」と尋ねたら、しばし考えた末に「中心部にはありませんが、離れたところにあるね、観光地じゃないよ」と答え、日本に来て10年だけど初めて訊かれたよ、あなた知的あるな、とお褒めの商売用語をいただきました。ここはカレー屋でありますから、いくら営業スマイルをいただいたとて、もう一杯もらおうとはならないです。
「あなた、中国は好きと言った、なぜ行かない?」と言われて、「国土が広過ぎてどこに行けばいいのかわからないからです」と答えました。
「あと、台湾よりエアチケットが高そうだし」と付け加えたら、「旧正月と夏休み以外、大連までのチケットは4万円以下だよ、あなた台湾と香港に行ったと言った。同じ値だ」
私、この頃になると、カレーを食べ終えて、彼女と対面してました。
そしてなんと、行く気になってました(笑)。
大連は確か七三一部隊の「研究機関」もあったのではないか。日本統治の典型でもあったはずだ。
なぜか私は宿代と、大衆的中華食堂のメニューといった具体的質問をしておりました。
「明日、また食べに来るよ」と言って会計を済ませましたが、明日もカレーかよ、という気がします。カレー以外のメニューは、キャベツサラダと冷奴と鶏からでした。全て100円です。まさか、この3品にごはんというわけにもいかないだろうから、困っちゃったなと思います。学食と同じと言えば同じで、さらに今の私は真面目な学徒みたいな日々でありますが。
バテました。
頑張ります。


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