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2020年06月17日20:44

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書くまでもないような一日

 がんの闘病中の友人Nが、別件で口腔内の大手術を昨日受け、手術はうまく行ったようで本日退院した。日々届くメールを読んでいると、いたたまれないほどにつらい。彼とは同じ会社で同じ早期退職仲間で家も近所、ということもあって、文字どおりの「共生」関係にある。
 手術の前々日、深刻なメールのやりとりを大胆に変えてやろう、と思いつき、実にくだらぬスマホメールを送った。
「かれこれ20年ほど前に、たぶん林さんから聞いたんですけど、Nさんって湯島のスナックの女の子に”やらせてくれ、どうかこの通り”などと懇願し土下座をしたという話でしたが、それって事実なんですか、デタラメですか?」
 このメールにはNさん、かなりずっこけたらしく、たいそう長いメール返信が届いた。なんか私、彼の不安解消のお役に立てたかも(笑)。ちなみに、これは林さんお得意の作り話だったようだ。林さんはNさん、私ともに、かつての上司である。
 関東は梅雨が近づいていて晴天は今日まで、という予報を昨日聞いたので、寝具一式を干したあと、玄関タイルを磨くことにした。
 トイレ用強力洗剤「サンポール」とブラシを使うとタイルが新品になる、というネット情報があった。幸いなことに「サンポール」はうちにある。
 で、うっすらとサンポールを玄関タイルに掛けてブラシで軽くこすったあと、20分ほどそのままにして、再度デッキブラシで磨いた。で、水雑巾で拭き取ってから、水をじゃあじゃあと流し、玄関を開けっぱなしにして乾かすことに。
 その間、文学館と資料閲覧に関するメールのやりとりもする。
 所蔵されている資料200点を一室に揃える準備があるので、文学館へ行くのは7月末あたりになるのか。甲府の真夏は暑いだろうな。
 昼イチ、ラズリ御用達のササミジャーキーを買いにコーナンへ。毎月、このためだけに通っている気がする。
 帰りは大回りしてブックオフへ。
 島田雅彦の長編ハードカバー『ニッチを探して』を手にした。4年前、平野啓一郎の『マチネの終わりに』を買って読んだことが蘇る。平野の小説はデビュー作『日蝕』を読んで以来、食わず嫌いで来たのだが、『マチネの終わりに』を読んでいる間も読了直後も、敬遠してきた自分の浅薄さを悔いたほどの傑作だった。私にとって島田雅彦の小説も平野と同列で、これまでエッセイなどはちらっと読んでいたのだが、小説にはまったく手が出ないままだった。昨年、『君が異端だった頃』という私小説のような長編が新聞と雑誌の書評欄でたびたび取り上げられ、買って読んでみようかと思ったものだが、そのままになっていた。
 平野啓一郎や島田雅彦あたりは、村上春樹とは次元と部数こそ違うけれど、時代を読む・世界を読む・人間を読む、という複合要素のある流行作家だと思う。『ニッチを探して』の帯に、伊坂幸太郎が推薦文を書いているのだが、伊坂なんかもその一人と言えなくもない。
 読んでみよう。
 うちに戻ったら、玄関は完全に乾いていた。確かに汚れは90パーセントくらい落ちて、新築とまではいかないけれど見違えるほど綺麗になった。
 これで梅雨の前の掃除は一応、完了かな。ウイルスも消えてくれたかも。
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