mixiユーザー(id:6486105)

2020年02月28日16:53

188 view

小諸そば食って、打ち合わせして、展覧会に行って…

 昨日27日木曜日、神楽坂にある版元のS社へ。アポは午後1時半だが、午前11時に家を出た。一昨日の時点でS社がしばらくテレワーク体制になるかもしれない、などと思っていたのだが、打ち合わせ延期の連絡はなかった。
 軽い昼ごはんを食べなきゃ。事前に調べたら神楽坂駅のすぐそばに「小諸そば」があるのが分かった。勤め人時代、会社玄関前に小諸そばがあって、社食を食べそびれたときは必ずと言っていいほどここでかき揚げ蕎麦を食べていた。会社の近くには「砂場」「歌舞伎座の蕎麦屋」とか「長寿庵」といった老舗があるのだが、たかだか昼メシか中途半端な時間の小食にかような店を訪ねる気などさらさらなかった。会社の食券を使ったら「ただ飯」になるのだけど。
 かき揚げ蕎麦400円をいただく。関東のだしは黒くて濃いのが定番だが、小諸そばは比較的色も味付けもおだやかで、関西人の舌に合う。お箸でかき揚げを小さく割りながら一口含んでは蕎麦を食べる、というゲーテ並みの几帳面さで最後まで完璧なペースを守った。かき揚げに小海老が1つか2つ入っていて、これに当たるとき、心がときめく。立ち食いそば(と言っても座席がある)の醍醐味と言えよう。感謝の気持ちさえ湧く。
 食べ終わって店を出たら「赤城神社」がその先にあったので、参拝して「打ち合わせでへまをしませんように」などと願を掛けてみた。軽薄な性格というのは神頼み以前の問題であろう。が、しかし、昨日、ある人のススメで沢木耕太郎さんのラジオ番組をニコ動で聞いていて、あんなにかっこいいノンフィクション作家でも割と軽薄な口調なんだ、と思い、ましてや自分みたいな与太者なら軽薄で結構、という気にもなっていた。
 打ち合わせはぴったり1時間、別れ際に雑談10分で、S社を出た。
 家を出る前、マピオンで地図を一枚、プリントアウトしていた。S社を出たら印刷博物館まで歩いて行こう、と。神楽坂周辺と江戸川橋エリアというのは、地下鉄路線がまったく違うので、遠い感じがあるのだが、地図で見る限り2キロ弱だった。
「世界のブックデザイン〜世界で最も美しい本コンクールから」。かれこれ10年以上、毎年足を運ぶ。コスト重視で意匠に乏しい、もしくは訴求力さえ高くなればという過剰なデザインが私は苦手なので、きれいな本を見て、手で持って、ページをめくるというのは至福だ。
 A4用紙の地図を見るよりも先にiPhoneのグーグルマップで「印刷博物館」と打ち込んだら、距離や予定到着時間はもとより、完璧な道案内をしてくれる。地図を見ながら「左に曲がってしばらく行ったら右に折れて……」なんて時代遅れか。なのでiPhoneの指示通りに歩き出したのだが、曲がるべき地点の手前でポケットのiPhoneはバイブで報せてくれ、ディスプレイを見るとこの道を真っ直ぐ300メートル、なんて位置情報まで出ていた。土地鑑に乏しい大阪の淀屋橋でもグーグルマップを使ってホテルにたどり着いたのだが、便利だなぁ。
 予定時間通りに、博物館へ着いた。マイボトルに入れてきた珈琲を一口含み、館内正面玄関に入ったところでマスクを着用。1時間ちょっと本を見て、触って、ときどきメモをとった。
『Anders nog iets?』(他にご入用なものは?)というオランダの詩集は書体がきれいで、余白の使い方が秀逸! 
『Ribambelle』は絵本で「子どもの本第2位」の入選作だが、特色4色での印刷という。まるでリソグラフのようだ。特色4色というのは、日本ではあり得ない。
 日本の本では『伊丹十三選集 第一巻日本人よ!』(岩波)が、白を基調としたデザインといい、函裝のお手本みたいなシンプルなデザインといい、手許に置きたくなってしまった。それで失敬することにした、とはならないけど。
 印刷博物館で友人と待ち合わせ、その後お茶をすることになっている。
 いったん博物館を出て、喫煙したところで、「到着したよ」とのメッセージ。
 半年ぶりに彼と会って話すことが出来た。私と違って前向きな姿勢なので、励まされるような気持が湧く。
 地下鉄江戸川橋駅前で別れ、有楽町線に乗った。永田町で半蔵門線に乗り換え、渋谷で下りて、東横線で横浜へ。
 午後6時40分〜8時というのは、不要不急以外は自粛のご時世でもラッシュアワーで、これが半端なかった。普通あり得ないだろう、というくらい、人と人との距離が近い。この車輌で一人の感染者がいたら、全員アウトか。
 ざっと車内を見回したところ、3人に2人がマスク着用だ。もっと着用率は高いと予想していたのだが、やっぱこんなものか。
 そもそもトイレを済ませて手洗いする男の率はやはり3人に2人くらいなので、こんなものなのだろう。衛生観念というのは割と固定したものである、と私は思っている。
 以前、新聞か雑誌のアンケート記事を見ていて、シーツやバスタオルの取り替えは? という質問の答えがてんでばらばら状態で、毎日という人もいれば数週間という人もいて、前者の自由回答では「シーツを毎日替えない人っているのですか?」という人がいたくらいだ。
 自分(の清潔感)はフツーかな、と思っているけど、実際、フツーというのはこの世に存在しない。
 私は電車内でマスクを着けている。が、妙な話、マスクをしたらなんとなく鼻水が出てくるのだ。他人云々を非難するよりも、俺の身体の性癖のほうがおかしい(笑)。
 昨日も帰りの電車で鼻水がちょっと出て、さらに身体に意識が行くと咳が出そうになった。こういう時のために飴をポケットに3個ほど入れてきたので、舐めたら止まった。
 横浜で横須賀線に乗り換えた。運よく保土ヶ谷駅から座れたので、車内をざっと見てみたら、地下鉄や東横よりややマスク着用率は低くて、6割弱というところ。
 電車に乗るのに不安を覚える、というのはちょっときつい。サラリーマンはそれだけでタフだと思います。
3 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年02月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829