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2018年09月22日16:14

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この1週間で、生活環境が少しく向上

 昨夜、朝日の夕刊を浴室の湯船に浸かって読んでいると、知らない言葉と漢字が出て来た。
 嬋娟
 せんけんとルビが振られていた。
 太宰治が津軽富士(岩木山)を讃えて「透きとおるくらいに嬋娟たる美女」と形容したという。
 入浴後にまず、iPhoneの辞書アプリ「コトバンク」を開いて「せんけん」と打ってみたが、先見や専権や浅見は出てくるものの、嬋娟はない。ちなみに私はネットに繋がらなくても辞書を引けるよう、国語辞典をダウンロードして内蔵させている。
 次に30年近く愛用している『福武国語辞典』で調べてみると、「すがた形の美しくあでやかなようす」(原文ママ)とあった。が、しょせん、漢字自体の意味はわからない。
 で、角川の漢和辞典『新字源』を手に取って調べた。
 嬋という字の意は「姿態が美しい。あでやか」「つらなる」「ひかれる」で、用法として嬋娟という熟語だけが載っていた。せんけんと呼ぶのもせんゑんと読むのも可、とのこと。
 娟も「うつくしい」「しなやか」「まがる」などの意があって、娟雅(けんが)他いろいろな熟語が載っていた。
 先週の土曜日、この『新字源』を大船のブックオフで偶然見つけて買ったのだった。会社を辞めて以降、漢和辞典を使う必要に駆られたらネットで調べていた。それまでも『新字源』は愛用していたのだが、ずいぶんと古びてホコリっぽくなったのでいったんは捨てた。だから、ブックオフで『新字源』の背表紙が目に入ったとき、ひどく懐かしい気がして、つい棚から抜き取った。ページを開こうとすると、パシパシという紙めくりの音が聞こえてきそうなくらいにまだ一度も使われていない状態だった。奥付を見ると2011年12月刊だ。そもそも漢和辞典というのは国語辞典のように5年か10年おきに改訂するようなものではない。ちょうどブックオフでは土日限定で20パーセントオフセールをしていたし、これも何かの縁かと思って買った。Amazonのタブレットを買ったときに、有料の漢和辞典アプリを購入しようかと調べ、迷っていたところだったのだ。アナログの辞書で引くのとタブレットで調べるのでは、前者のほうが面倒くさいが、普段から比較的紙の辞書を引く習慣があるので、新しくて重厚な『新字源』が机のそばにあると嬉しい。というか、生活習慣が少しずつだらしなくなっている昨今ゆえ、小学生の頃と同じようにわからない言葉にぶつかったら辞書を引く、という方向に改めたい。
 そもそも大船まで行ったのは、iPhoneの買い替え目的だった。
 9月12日未明、新iPhoneの発表があった。ちなみに日本では今日が新iPhoneの発売日だ。機種が新しくなると、当然、古い機種はアップルストアから落ちる。
 今回の刷新でディスプレイが4インチの小さなiPhoneSEが廃番になった。
 スマホよりタブレット、タブレットよりパソコンのMacを重用していることと、世間の過半がスマホ中毒という風潮が気に食わないこともあって、私には質素なiPhoneが似合っている。
 ちょうど2年縛りの更新時期だったので、iPhoneを買い替えることにした、キャリアごと。キャリアを変える(MNP)ということをやると、新たなお客様扱いとなり、機種代や月々の料金が安くなる。
 で、私のスマホはiPhoneSEになった。デジタルオタクの私は前のiPhoneからデータやアプリなどを移行したり、新たにアプリを入れたりする作業が昂奮を伴うくらいに面白くて、2日間は無我夢中になった。
 しかし、新品に近い『新字源』を横目にすると心が弾んで、これから先、千回二千回と引けるよう日本語を学んでいきたいものだ、と気合いが入る。iPhone買い替えのほうが嬉しさは3倍高いけれど(笑)。
 大袈裟な言い回しだけど、デジタルとアナログ、それぞれの利点と欠点を上手に止揚させていきたい。
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