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2016年01月11日21:45

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おいしいチャイはどうでしょう?

 予約本2冊が届いたので午前10時半、図書館へ行った。
 本を受け取る前に今月6日発売の『文藝』2016年春季号があるかと期待したのだが、誰かが読んでいるのか棚にはなかった。昨年読んだ小説のなかでもっとも印象深かったのが文藝賞受賞の李龍徳の『死にたくなったら電話して』で(刊行は2014年)、その彼が1年ぶりで問う受賞後第1作が掲載されているとの由。受賞作は究極のラブストーリーにして破滅小説で、李はこの次にどんな小説を書くのだろう、いや書けるのかという思いがある。期待というよりむしろ私にとっては恐怖に近い。処女作で全身全霊を出し切ってしまい残っているのは虚無だけという負の可能性をつい想ってしまう。文芸誌を愛読する人なんてそうそう多くないはずだから今週末あたりにまた図書館に行って、親が息子を案じるような気分で読みたい。
 物を美味しく食べられない状態なので、とびっきりおいしいチャイを作ることにした。
 鍋に水と紅茶の葉を適宜入れ、さらにシナモンとグローブをキッチン鋏で細かく切って入れ、ショウガをすり下ろしながら煮出す。沸騰して2分ほど弱火でさらに煮たところで牛乳と砂糖(沖縄の黒砂糖+蜂蜜)を加えて、煮立つちょっと前に火を止める。たったこれだけでインド人もびっくりなチャイが出来る。一口飲んだ瞬間、ため息が出た。デリーの屋台で飲む5ルピーのチャイと味はまったく同じだ(推定)。
 借りてきた本のうちの1冊を手に、床に座ってソファーを背もたれにして読み始めた。近くに石油ストーブがあるので真夏のように暖かい。度が過ぎて30分くらいでうとうとしてきた。が、爆睡してストーブを蹴飛ばすようなことになりかねないので、ソファーにいったん移動してから昼寝した。
 1年ぶりくらいで池田香代子さんのTwitterをチェックしたら、こんなつぶやきがあった(1月10日)。
<小さな女の子が時々、「○○ちゃんはぁ」と自分の名前を一人称に使っていることがありますが、「アベ内閣では」「アベ政権では」というのも似ていると思われません?今までの首相でここまで自分の名前を使った人を、他に知りません>
 野田のあとに安倍が政権に就いて、アベノミクスという言葉を本人が毎回口にしているのを聞いて、そのたびに私はこういう(恥も外聞もない)性格じゃないと政治家にはなれないんだろな、と思った。実は今日も図書館の帰り道、あっちこっちに政治家のポスターが貼られているのを見ながら、こいつら面の皮がマジ厚いなぁ、と感心していたのだった。ともかく、「奈津子、ビールを飲みたい」なんてベッドの上で言う女がいたらそれだけで萎えてしまうくらいなのだ、……関係ないか。いや、近年、一億総活躍よりも先に一億総幼児化が進んで、自分の名前を人称代名詞として使ったり、30歳を過ぎても自らを「女子は」と語り、いい歳こいたオッサンがアイドルの握手会に出向いて写真集を2冊も3冊も買うのがフツーになってしまった。いやはや、たいへんな事態に我々人類は直面している。
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