<おことわり>
本日記には偏見と差別用語が使われています。しかし筆者が偏狭な思想ゆえ、あえてそのままの表記のままとしましたので、ご理解ください。
昨日は丸一日、歯茎の痛みに苦しんだ。3時間おきに鎮痛剤を服用したが、それでも痛みは治まらず、ソファーでもベッドでも文字通り七転八倒の状態。単なる歯の痛みではなく、医師から指摘されたとおり蓄膿症(副鼻腔炎)であることを確信。最初は左耳の奥(内耳)が痛くなり、それが治まったかと思ったら、左の上あごの奥が猛烈に痛くなった。さらに痛みは下あごへと移動し、まるで顔の左半分を切り裂かれるような苦しみを味わう。痛みで気が狂いそうになったが、逆に痛みがあるこそ正気を保ったようなところもある。痛みで動くことすら覚束なくなって、多くの医院が木曜休診ゆえ、とにかく鎮痛剤を無闇に服用してしのぐ。しかし、寝ていても2時間か3時間が経つと激痛から目覚めてしまい、往生した。目が覚めるたび、鎮痛剤とタオルで巻いた保冷剤で痛みを少しでも和らげ、痛み疲れで気を失うように寝た。
漱石の新聞連載『それから』が第60回となって、「それからノート」に貼り付けていたスクラップが1冊分、終わった。ノートの1ページ目から最後のページまで、とにかく使い終わるというのは、たとえただ貼るだけの使い方であっても気持ちいいものだ。痛みを一瞬忘れて、「やったね〜!」と嬉しくなる。ただ、全110話ですでに半分が過ぎたというのに、いっこう話が進まない。漱石の著しく歪んだ社会観と人間観に感じ入っているのでつまらなくはないのだが、『それから』を読んで面白いと受け取る読者がどれだけいるのか甚だ疑問に思う。
夜7時、右手で冷たいタオルを頬にあてながら、MacBookでBS朝日の沖縄ドキュメント3本=2時間を観る。ラテ欄の「試写室」というピックアップ番組の紹介記事に載っていたので、知ることができた。そこには「19歳が見た沖縄の戦い」とあって、学生映画監督の仲村颯吾(りゅうご)が故郷沖縄を今一度自分の足で歩いて、遺骨収集の現場にも行くドキュメンタリーだと書かれてあった。そのとおりの内容で、彼のような若い世代が戦争跡と真摯に向き合う姿に少なからず感動した。
が、それより沖縄本島北部・ヤンバルの森にある東村高江地区にオスプレイ発着場(ヘリパッドというらしい)が住民に対してなんの説明もなしに建設され、それに反対する住民が機材搬入を阻止しようとして通行妨害容疑で起訴されるドキュメントに驚いた、怒りとともに。自宅から150メートルにオスプレイが離発着するヘリパッドができる。家の真上にいつ墜落するかもわからぬ怪しげな重金属が飛び、熱風で森の木が枯れたり山火事が発声する可能性もあるという。こんなニュースを実は私、初めて知った。進歩的だと称される朝日新聞でも、岩国にオスプレイ配備するときには連日報道していたが、それが沖縄北部の寒村だと無関心なんだろうか。歯の痛みなのか、住民があまりに気の毒なのか、涙が溢れ出した。普天間と辺野古は政治問題として「いいネタ」、誰も知らないような沖縄北部だと「使えないネタ」なのだろう。これは私たち平均的な国民に巣食う事なかれ主義の最たるものだと思う。ドローンが家の真上を飛んでも腹立たしいだろう。ましてや家のすぐ上空に轟音のオスプレイが毎日飛来して、基本的人権が侵されないわけもない。地区の住民たちはほぼ反対派なので、補償もなさそうだった。沖縄防衛局も防衛省の役人らもできればぶっ殺したいと思った。こういう現実を知って痛痒を感じぬ者は本当の馬鹿だ。
昨夜から今日、夜中に3度、痛みで目が覚めて、そのつど鎮痛剤を飲んだ。
もう耐えられない。今日は耳鼻咽喉科へ行くぞ。
で、選んだのは、歩いて行ける近所の耳鼻咽喉科ではなく、もう少しましだろうと思われる大船の耳鼻咽喉科だった。
が、結論から先に言うと、クソみたいな医者だった。患者の話をきちんと聞いて返事をするという最低限のことさえ出来ぬ女医で、「ふんふん」と相槌を打つ人間がこの世の中にいる、というのを初めて知った。これっていまや文章語で、いまどき「そうですね」を「ふんふん」と言葉に出す人間っているのか?
この医院のことはネットの口コミで調べた。HPで医師の経歴を昭和医大と知って、実はひるんだのだが、これは私の偏見だろうと、今回に限っていいように解釈してしまった。
医者の子弟が8割9割を占める私立の低偏差値医大というのは信用しない。どうせならこの自分の感性を最後まで信じればよかった、と後悔したが、あとの祭りだ。医院を出たあと大手の総合病院へ行く気力もなければ、診察受付に間に合うかどうかもわからず、諦めざるを得なかった。だいたい、この程度の大学に進むのがどれくらい馬鹿なのか知っていたはずだ。しかし、医者に信用度はなにも学力だけがすべてではない。技術もあれば、臨床経験による知識も必要で、むしろ偏差値よりこれらの総合力が物を言う。ただ、やっぱ自分より学力が劣った医者というのは不安に思って然るべきだった。これは差別的な見方であろうが、そう思う人であっても、ワイドショーで私生活を切り売りしている有名女医と、名の知れた総合病院の無名医者のどちらに執刀して欲しいか、と問えば大半が後者を選ぶだろう。これはなにかにつけて言える。五輪の国立新競技場で「構造計算をだれに任せるか」、とマジで問えば、口だけの建築家よりしっかりと勉強を続けている建築家のほうが好ましく思うだろう。
耳鼻咽喉科は選び直ししよう。が、明日から週末に入ってしまう。痛みは鎮痛剤で抑えるしかない。ただ落胆あるのみ。
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