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2015年05月20日22:18

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旅から帰ってやったこと

 旅に出る前、ラズリの散歩で鎌倉雪ノ下教会の前を通りがかったら、パイプオルガンの音が漏れ聞こえてきた。たぶんバッハの曲だ。入口近くの掲示板に16日開催「雪ノ下フェスタ」の告知ポスターが貼られていた。しばしの間、ラズリとともにそこに立って、パイプオルガンの音色を聴いた。壁と窓を通して聴くオルガンは、この時期の夕暮れ同様、控えめな趣きがあった。旅行に行くためフェスタに参加してパイプオルガンの演奏を聴くことはそもそも叶わないが、帰ってきたらバッハのオルガン曲でも聴いてみよう。
 で、それから4日後の今日、「主よ、人の望みの喜びよ」や「トッカータとフーガ」などをCDで聞いたのだった。CDにはCDのよさがあるが、教会の建物からまるで霧のように湧き出してくる生の音のほうが心により響く。
 運転疲れを引きずったまま正午のNHKニュースを見ていたら、児童の列に車が突っ込んだというニュースがあった。運転する者にあってこの手の交通事故の映像は注意喚起以上の怖さと痛ましさがある。自分がいつなんどき加害者になるか、その可能性は決してゼロとは言い切れない。高速や自動車専用道を走っていると私に限らず、視界に富士山のような景勝が見え隠れしているようなところでは、視線が景色にとらわれて、その分、道路状況の把握が疎かになることがある。一般道ではそんなことはないはずだが、これはあくまで「これまでは」というエクスキューズ付きでしかない。今回も無事故だった、ということにあらためて安堵した。
 昼ごはん後、パソコンで手紙を書きたくなった。
 Macにはデフォルトでヒラギノ明朝4書体があって、さらにイワタ明朝3書体などを追加でインストールして使っているのだが、いざプリントアウトしてみたら印刷物とは違う冷たさが感じられる。本欄明朝M(MHM)や石井の細明(LMNKL)のような活字書体に近い明朝体が私は趣味に合う。
 しかし、書体はおいそれと買えないしなぁ、などと思いながら、「Mac+書体+フリーフォント」と検索をしてみたら、「うつくし明朝体オールド」と「はんなり明朝」という2書体が古風でいて、しかもモダンな明朝体で、無料ダウンロード可能だとわかった。とりわけ「うつくし明朝」はかなが漢字に較べてひとまわり小さく作字しているので、まるで昔の書籍と同じような印象がある。漢字は同じくフリーフォントの「IPA明朝」で補完していると書かれているのだが、これはその昔誕生したときにダウンロードしていて、明朝体をやや教科書体の方向に整えた字体で、これまでにもときどき使っていた。
 さっそく「うつくし」と「はんなり」をダウンロードして、使ってみた。
 なかなかに趣きがある書体だ。モリサワの書体が一つ3万円だ5万円だという時代を知っているので、文字好きが精魂込めて作り上げた書体が無料で使用出来るということに、申し訳なさを感じた。
 手紙を書くとき、手書きとパソコンはハーフ・ハーフでやってきたが、パソコン使用の場合、書体が増えたことで雑誌的なレイアウトも少しは可能になった。新たなワープロアプリも導入したことだし、しばらくスキルを身につけてみよう、なんて前向きになれた一日でした(笑)。
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