一日臥せっていた。処方された抗生物質と解熱剤と下痢止めで、昼前に37度5分あった体温が午後9時には36度9分まで下がる。腹痛も嘔吐感もウソみたいになくなって、丸2日間土砂降り状態の空に晴れ間が差したような気分だ。
今日はコンサートにも行けず、一日の大半がベッドの上で寝ているか文庫本を読んでいるかのどちらか。特記するべき事項なし。文庫は双葉社から送られてきた2冊で、気の利いた感想と礼をなるたけ早く述べたい。1冊は読み終わったので、明日には残りの1冊も最後まで目を通したい。
久しぶりにボクシング中継を見た。沢木耕太郎の新聞連載小説で、主人公の元ボクサーがマイアミのバーで偶然ボクシングのテレビ中継を見たというところから物語が始まる。これに自分を擬しただけだ。病気で倒れた。丸1日半にわたって朦朧としていた意識が戻ってきたので、テレビをなにげなくつけたら偶然にも世界タイトルマッチの放映が始まろうとしていた。バンタム級最強とアナウンサーが絶叫する日本人チャンピオンと、ここまで無敗のアルゼンチン人挑戦者。第1ラウンドで両者の力量の差がほぼ見えた。が、沢木の小説では力量が劣る日本人ボクサーが耐えに耐えてわずか一発で力のあるアメリカ人ボクサーを倒すという展開だ。この先何が起こるかわからない。
と油断なく見ていたのだが、やっぱ力の差は歴然で、日本人チャンピオンが強烈な左パンチを的確に繰り出して7ラウンドKO勝ちした。ボクシングの場合、顔には傷、表情に虚無感が漂っていて、敗者は痛々しい。
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