<2015年3月30日 鎌倉新聞社 5版 第4種郵便物認可>
30日午後1時ごろ、神奈川県鎌倉市の住民から、「ゴミ置き場に老女が置き去りにされている」との110番通報があった。市消防が救急車で駆けつけたが、女性に怪我はなく「なんでもっと早く来なかったのよー」と怒り爆発だったという。
鎌倉署によると、被害にあった女性はゴミ置き場からほど近いところに住む元高校教諭(81)。対応に当たった警察署員が聞き込みをしたところ、同居する長女が大型ビニール袋に包んでゴミ置き場に放置した、と自供した。長女は「ご近所の男性が『とうとう生ゴミ無料最後の日になりましたね。お母さんを捨てるのなら今日しかないですよ』と声を掛けられたので、それもそうだとつい思ってしまいました。ごめんなさい」と警察官に説明したという。冗談が通じない人はたまにいる、として長女の遺棄責任について、神奈川県警は追及しない方針だ。
同署では、同様のゴミトラブルが相次いでいることから、今後は「不要になった親を捨てないで」と呼びかけたい、としている。
老人問題に詳しいNPO法人「神奈川姥捨てストップの会」理事長坂本秀太郎さんは「老いた親を捨てる風習は江戸時代中ごろで終わったはずで、それが現代で行われているとすれば由々しき時代錯誤だ。捨てられた親の精神的苦痛を察するにあまりある。今後は行政指導の必要性があるのではないか」とコメントした。
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