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2015年03月15日22:43

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花の種を播く

 朝、ラズリと散歩中、お寺の門のそばで10人ほどの子どもたちと遭遇。引率者の女性が「触ってもいい?」と訊いたので「もちろんです」と応える。手にバッグを持ってない一団なので、鎌倉の子どもたちなのだろう。
 ラズリの丸くて柔らかな背に四方八方から手が伸びて来る。こういう子どもたちの手があるからこそ、曲がりなりにもラズリは人間を信用出来る性格になったのだ。
 散歩といっても家から半径500メートル圏を歩くのでつまらない、ということはない。一日として同じ散歩はない。昨日は小さな善行を偶然、目撃することが出来た。不動産のチラシや政治家のビラをポスティングするおじさんが、ゴミ捨て場から10メートルほど先に落ちていたゴミを拾い集めていた。彼とは面識があるので、「おはようございます。仕事の途中でそんなこともされてるんですか?」と声を掛けたら、「ゴミがそのままなのを見過ごすわけにもいかないので」と答えた。見ていて心がじわりと温かくなる光景と会話だ。
 
 朝食後、ゆっくりと2度目のコーヒーを飲んだのち、パソコンを起動。メールチェックをしてから、毎日更新されるHPを見る。なかにマイミクさんの読み応えある日記もあって、無料で読めるのが惜しいほどに面白い。さすが作家だ。
http://adachiyo.cocolog-nifty.com/blog/
 日記の中に、こんなくだりがあった。

 〜〜〜
 テレ朝の「日本の新幹線が凄いのをヨーロッパの鉄道専門家が絶賛」というのを見ていて、気持ち悪くなる。最近こういう番組が増えていて、やたらと「翼賛外人」を呼んできて日本のあれこれを絶賛させる。最初はまあ、褒められて気持ちは良かったが、各局で似たような番組が増えて、みんな口を揃えて「日本は凄い!」「日本人はエラい!」の大合唱なのが気味悪い。
 そんなに外国人に褒めて貰わないと日本人の自信とか自尊心は保てないのかね?視聴率がいいから同種の番組は増えるんだろうけど……こういう番組を好んで見るのはどんなヤツなんだ?右翼ばかりじゃないだろう事が気味悪い。
  〜〜〜

 近年、テレビはもとより日本人まで嫌いになった要因のひとつがこれだ。
 日本は凄い! 外国人にこう言わせて悦に入る。国民のなかで劣等感がどんどん強まっているのだろう。褒めないと気が済まない人間というのは存外多く、だいたいに於いて劣等感が基本となった考え方をとる。馬鹿な上に、さらなる愚かなベクトルに進む。
 彼の日記を読んでいると、一日あたり平均して2箇所は、自分に近しい思いが綴られている。今朝の日記で、もうひとつのポイントはここだ。

 〜〜〜
 TBS「新情報7デイズ」を見るが、トワイライト・エクスプレス最終列車が大阪に到着したときに「ありがとう!」と絶叫して号泣していた若いヤツ、何度見てもバカだねえ。
 〜〜〜

 彼は基本「鉄ちゃん」なのだが、その彼にしてそんなふうに思うのか、いささか嬉しくなった。
 新幹線の○系ラスト・ラン、なんて時でもトンデモない人数が出発駅なり終着駅に押しかけて怒号が飛び交う。そして「○系よ、ありがとう〜」などとマジで絶叫する「鉄」の様子が映し出される。
 テレビ局のインタビューに応えて「○系は私の青春そのものでした」などと言う。
 ホンマかいな。これが地方の貴重な通勤通学列車で、しかも重厚なSL列車でもあれば、まさに青春そのもので、STとの「別れ」だって涙が出るほど辛いかもしれないが、引退するのはデザインより風洞実験結果優先の新幹線だぜ。この手の、マスコミに乗せられて本気になってしまったヤツらの、頭の構造を疑う。
 日記を読み終えてから、メールの返信。宅ふぁいる便で受け取ったラジオ番組の収録mp3ファイルをiTunesで16分間、聴く。途中でメモをとっておいたので、送信者に対する感想文めいたメールは簡単に書けた。
 昨日、横浜駅東口で三浦半島国営公園設置促進期成同盟会なる有志からもらった3種類の花の種をポットに播いて、出窓に置いた。まだ気温が低いので、周りを透明のレジ袋で覆って、簡易温室にする。
 アスター 花言葉は美しい追想
 八重矢車草 花言葉は優美、幸福
 白花かすみ草 花言葉は清らかな心
 いずれも7月に咲き誇ってくれたら、と願う。
 昼からは、今日で最後だぞ、という気持ちで自転車の調整と修理。プラモデルを作っては、なかなかうまくいかない幼少時代と似ている。集中してなんとか仮仕上げをし、家の周囲を試走してみた。まあまあの水準まで出来たが、まだ調整の必要がある。が、時計を見たらすでに4時半。ああ、ラズリの散歩だ。5時からF1開幕戦オーストラリアGPの中継があるが、最初から観るのは諦めて散歩に出た。
 夕方のコースは途中に横須賀野菜の直販所があって、通りかかったらキャベツを無料で持っていって、と言われる。
 どうして、また?
「取れすぎちゃって、小さい玉のキャベツはこうして配ってるのよ」
 まあ週に3回は買っているお得意さんなので、今日はもらっちゃお。
 ラズリはキャベツの一番外側の緑濃い葉っぱをもらい、喜んで食っている。普段、餌を与えてないようながっつき方で、かっこ悪い。しかし、どう見ても太いんだよなぁ。
 夜9時、『流星ワゴン』を見る。次週で最終回。久しぶりに連ドラを全話欠かさず見られそうだ。救いのないドラマだ、と呆れるが、ブスメイクをしてもなお綺麗な井川遥がこのドラマを契機に一皮剝けた演技派女優になれそうだと考えたりして、なるたけ楽しいように気持ちを持っていく。
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