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2023年09月22日14:52

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9/20 あの世探検 地獄の十王勢ぞろい@静嘉堂@丸の内

昨年10月に移転して開館した静嘉堂@丸の内、2回行ったが、ピカピカで混んでいるので目がチカチカして落ち着かなかった。あまりいい印象はない。が、夫はまだ行っていなかった。これはすまん、しかも今やっているのは《十王図》と《十二霊獣図巻》。見たい。会期終了近くで混んでいるかもしれないけれど…を覚悟で、とりあえず予約。ここは今でも予約優先なのだ。

東京駅から丸の内中通りを歩く。テレビでやっていた「ラグビー神社」とリーチ・マイケルのベンチ。
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次はサモア戦、勝ちますように!

MYプラザの地下でランチ。平日やっている安くて美味しいタイ料理。ビジネス街ならでは。

11時半〜12時の回入場。驚くほどガラガラ。今回だって国宝《曜変天目茶碗》の展示はあるのに?岡本時代の静嘉堂文庫並の空き具合。これなら当日入場も楽勝で可。
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しかも、静嘉堂にしては珍しく、ホワイエだけでなくギャラリー2の展示作品(《十王図》や《十二霊獣図巻》も含む)全て写真撮影可(ただし、カメラはダメ、スマホのみ)。
作品リストに《十王図・二使者図》の見どころと図解が載っている親切さ、ただし単眼鏡は必須。
もう一つ嬉しいのは、修復後初公開作品が5点も。南宋時代の《釈迦如来像》の台座腰の窓から覗く獅子の顔もバッチリ見える。
点数は少ないが、見応えたっぷりの展示だった。

https://www.seikado.or.jp/exhibition/current_exhibition/
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あの世は、どんな世界なのだろう。
人が現世を離れ、冥界に行くと、閻魔大王など10人の大王(地獄の十王)がいて、罪業を裁くと考えられています。そのため、亡くなった方の縁者が十王を供養することによって、その極楽往生を祈ってきました。静嘉堂文庫美術館所蔵の「十王図・二使者図」(中国・元〜明時代)は、圧倒的なエネルギーに満ちた作品で、地獄に出向いて救済をする「地蔵菩薩十王図」(高麗時代)と一具で伝来してきた名品です。 本展では静嘉堂文庫美術館の所蔵品の核の一つである仏教美術、中でも、1999年の『仏教の美術』で初公開して以来、揃って展観する機会のなかった、「十王図・二使者図」及び「地蔵菩薩十王図」全13幅を一堂に展観することで、往時の姿をしのびます。
あわせて、近年修復をおえた、日本、中国の仏教絵画などを修理後初公開するほか、江戸絵画の名品、円山応挙筆「江口君図」を、重要文化財「普賢菩薩像」、重要文化財「西行物語」と共に展示することで、「江口君図」の謎に迫ります。
国宝1件、重文2件、重美5件、豪華メンバーでお待ちしています。
※国宝《曜変天目(稲葉天目)》も出品いたします。


第1章 極楽浄土への招待

第1節 中国・朝鮮の仏画

南宋時代《妙法蓮華経変相図》
法華経をわかりやすく絵解き。細かくぎっしり描かれていてわずか3色程度なのにカラフル。絵がほっこり可愛い。
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第2節 日本の仏画

久隅守景《釈迦十六善神図》
ゆる〜い国宝《夕顔棚納涼図》で知られる守景。さすが狩野探幽門下四天王の一人と言われるだけあり、誠に端正な線描、彩色。太陽と月も良い。修復後初公開。これを見られただけでも満足なくらい。
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南北朝時代《如意輪観音像》
左下方で、龍王が宝珠を如意輪観音に捧げている。緑青、群青、金泥の山水描写が重厚で美しい。
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鎌倉時代《当麻曼荼羅》
修復後初公開。浄土変相図のことだが、緻密で絢爛豪華なことに圧倒される。
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河鍋暁斎《地獄極楽めぐり図》
今回展示のページは、田鶴がなくなって、天界よりのお迎えが来たところ。蓮の花の台座を差し出している。
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この展示の隣に、ミュージアムショップで発売中(確か5500円)の原寸の80%縮小複製『とことん鑑賞 地獄極楽めぐり図』がサンプルで置いてあって見られる。柴田是真作の箱を模した帙(カバー)に入った豪華本で、別冊解説本付き。どなたか買ってくれるなら、本日の「お持ち帰り」はこれがいいかな。


第2章 あの世探検ー十王図の世界

元〜明時代《十王図・二使者図》と高麗時代《地蔵菩薩十王図》
「十王図」とは、冥界で前世の罪を裁くとされる10人の大王「十王」を描いた図。一幅に一王が描かれ、全部で十幅。それに、文官らしき「監斎使者」と武官らしき「直府使者」がそれぞれ赤い雲に乗って描かれたのが二幅、これが《二使者図》。
使者は向かいあっているので、間、つまり中央に中尊が入るだけだが、静嘉堂文庫に伝わっているのは、高麗時代《地蔵菩薩十王図》で、この十三幅で一具となっている。その経緯はさぞ興味深いものだろう。
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さて、誰もが知っている閻魔大王が裁くのは五七日、つまり三五日忌のようだ。人は、死んでから7日毎に裁きを受け、七七日の後は百箇日、一周忌、そして三周年に死後の行き先が決定するという。
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全部をここに載せるのは無理なので、アルバムを見ていただきたい。
どれにも共通することだが、大王が大きく中心に描かれ、多彩な登場人物が画面を埋め尽くす。衣一つにも精緻な柄が鮮やかな色彩で描かれている。大王の背景には、牡丹や龍、山水図や蓬莱山なども描かれている。
最下部では鬼卒が亡者を引き回したり懲らしめたりしていた。
亡者は首に枷をはめられ、鬼卒、獄卒に臼で轢かれたり、締め上がられ踏みつけたれたり、、、裁きが決定する前にもうこんな酷い目に遭うの?
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生前の悪行を鏡に映したり、善行と悪行それぞれを書いた巻物を天秤で量ったりして、その都度裁きを受けるようだ。
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で、最後三周年に最後の裁きを受け、死後転生する世界( 天道、人道、修羅道、餓鬼道、畜生道)が決まるようだ。
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ふぅ、死ぬのも楽じゃなさそうだ…

ちなみに展示は、地蔵菩薩を中央にして左右に広がっていく。
つまり
第10、第8、第6、第4、第2、直府使者、地蔵菩薩、監斎使者、第1、第3、第5、第7、第9
の順。そうすれば、全員が地蔵菩薩の方へ顔が向く。

気を取り直して、これぞ妄想お持ち帰りしたい《十二霊獣図巻》を。悪鬼、悪獣を払う効果あり、子供の居住に屏風に仕立て貼っていたらしい。三沢厚彦さんにぜひ12体作ってもらいたい。
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第3章 昇天した天女ー円山応挙筆「江口君図」の謎に迫る

長くなるのでこの章は簡単にするが、左は源応挙落款《幽霊図》、応挙幽霊図が定型となった後世に描かれたものだが初公開。
真ん中が、遊女を描いたという円山応挙《江口君図》で、全生庵の幽霊図に向きも同じでさらに似る。そして、遊女ではなく普賢菩薩の化身だという説から、右は鎌倉時代《普賢菩薩像》。
こうして改めて、見比べてみるのも面白い。
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国宝《曜変天目茶碗》はこの展示室にひっそりとあった。

9月24日まで

《十王図》全部のアルバムあります(一部ネットから借用)
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000120860300&owner_id=2083345
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