あたたかい涙がこぼれる夜のこと それを地獄と呼ぶなら愛したい #短歌
ねえ本当にそうかな 僕たちは知らない誰かの夢の中にいる #短歌
消費社会の端っこで今日 僕が生きてる証明のように #短歌
あるいは神様がつくった夢のなかで僕らはずっと拍手をしている #短歌
膝カックン人生なんて言葉 誰かがふざけて言い出しただけでしょ #短歌
ひょっとしてこのまま死んだふりをして世界の裏側へ行こうとするの #短歌
注射針が「身代金いくらにする?」と錆かけた歩道橋からきみは呟く #短歌
管理された檻を切り裂くその爪を僕らは怪物と呼びたがるのか #短歌
耳たぶにそっと硬い針を刺す きらきら光る痛みを連れて #短歌
ファミリーマートの防犯カメラに睨まれて「性善説」を喉につまらせる
性善説を丸呑みしない僕だが、君の本気を信じてあげる #短歌
追い抜いた風の匂いが少し切なくなるのはなぜだろうかな #短歌
その指で世界をひっぺがすように線路は空へ立ちあがるかな #短歌
僕の心も同じなんて笑う君が飛ばした風船を見る #短歌
更新中です みたいに光る白線の脇で欲望だけ再起動する #短歌
ぼくたちは禁止事項に照らされてやっと輪郭を持てる生き物 #短歌
いいよ地獄で。ビールさえあればあとのことは死んでから考えよう #短歌
空っぽの冷蔵庫さえも愛おしくあしたの光を少し信じる #短歌
大丈夫だよと言われるたび少し大丈夫じゃない気がしてしまう #短歌
コンビニの明かりをひとつ連れ帰るみたいに君は笑っていたね #短歌
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