2月10日火曜日。
昨晩、衆院選の最終結果が載った夕刊を、湯船でのんびりと眺めていた。神奈川は小選挙区がちょうど20区あって、全区が自民党候補で占められていた。大阪の市長選なども9割が現市長だ。部外者として先月のミャンマー総選挙や昨年の香港総選挙を眺めながら、侮蔑の感情がどうしても湧いてしまったのだが、よもや自分の国でもそんなことが起こるとは想定外だった、というのが私の偽らざる感想。
衆院選で嬉しいこともひとつふたつとあった。
選挙前日の土曜日、朝日の土曜版別刷りbeを読んでいると、月1連載の中島京子が「だいじな一票 排外主義的なデマと決別を」というきわめて政治的なコラムを書いていた。中島さんは朝日の連載コラム以外でも政治を語ることはきわめて稀な作家なので、ちょっとたじろぎながら拝読した。
マイミクさんのTwitterで紹介されていた俳優・野間口徹の「自民党が勝てば基本的人権を失う」という記事を読んだり、タレントのうじきつよしがしつこいくらいに「戦争反対論」を述べていたりと、意外な人の”本性”が顕わになって、しかも国を憂いているがゆえに、安堵するようなところが私にはあった。
国民の大多数が政権党に一票を投じた結果なのだから、この先健保や年金や高額医療費などの共助が痩せ細ろうと、防衛費の大幅な増額によって教育予算が削られようと、私自身は別に困ることでもない。おかずを一品減らしたり、もうひと頑張り家計のダウンサイジングを図って、つましい生活を送ればいいだけだ。
昨夜9時。入浴後、友人から電話が掛かってきた。
「今日、リベンジで昨日行ったとおりのコースをもう一度歩き、江の島にも行って富士山の写真もばっちり撮ってきた」
えっ、江の島を再訪だって!
日曜日、彼が搭乗予定の羽田・高松便は雪のために欠航となり、東京滞在が一日延びた。で、翌日月曜日、快晴の天気予報を見て、再トライをしたということだ。
なんとおバカな行為だ。友達として、笑い出したくなるほどに嬉しい。
同じ年齢、同じ高校の友が、こういうチャレンジ精神を持っていることは、とても励みになる。行動指針の立て方で迷ったときは、「なんでもありだ」と指向の幅を拡げるべし。
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