mixiユーザー(id:8077411)

2026年01月07日20:11

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短歌

カーテンの向こうで死者が息そろえ海鳴りほどの拍手に濡れる #短歌



地下鉄の輪に指をかけ目を閉じる揺れてる間軽くなる罪 #短歌



灯りとは逃げ道みたいな顔をしてまっすぐ黙る非常階段 #短歌



ざわざわと羽根をもらった窓たちが逃げる練習空に習う日 #短歌



まぶたからこぼれたにおい名前つけ眠気とよべば夜は静まる #短歌



朝の前握ったままの静かな手 果実は光りかたちをなくす #短歌



地下深く弔い終えて風が来る はるかな時間肌に残して #短歌



眠れずに舌の奥から灯る音 触れない距離で名をあたためる #短歌



えんぴつでなぞる将来うす青のふうせんみたいほどけて空へ #短歌



日陰には水の記憶がほどけいて少女のかかと光を踏まず #短歌



感嘆は寝息に変わり夜を越す 吹雪の外と同じリズムで #短歌



つなぐためスマホは胸で踊りだす呼ばれぬままの星を数えて #短歌



白い指 傷を囲んで頷いてその程度って言わないところ #短歌



夜風吸いピックのかわり胸を掻く弾いてるふりで帰る道かな #短歌



剥がされるシールの端を撫でながらまだ食べられる顔で出社す #短歌



消しゴムで消える前提みたいだね 書かないことも線になる日々 #短歌


風の中ひとり軽くなり歩きだす空の広さに体温を置く #短歌



靴音が外階段でも浮かびあう地下の夢より明るい扉 #短歌



ぬいだあとひかりは残る 香水のうすい膜こそわたしなんです #短歌



ぬれている生きものと影並べれば日の落下音が町を閉じてく #短歌




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