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2026年01月02日17:59

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本年もよろしくお願い申し上げます

 年末年始、とりわけクリスマス・イブあたりから忙しい日々が続いた。
 私は「できれば何もしたくない」「許されるなら社会とかかわりたくない」「誰からも話しかけられたくない」という傾向が強いウツ病患者に近い。が、道端のゴミが目についたら拾い上げて自宅に持ち帰ってゴミの日に出す、とか、社会一般とごく穩やかにつきあっているし、話しかけれたくない癖に旅の夜にはがきを書いて送るのが好きであったりで、真正のウツ病とは言えない。強いて言うなら、厳しさを身につけないまま老人になり果てたただの甘ったれ、能力がないくせに努力を嫌うみっともない人間である。
 とにかく、やるべきことが山積ということにうんざりし、一応消化率8割で夜を迎え、入浴後はなにもやる気が起こらない、という日々が1週間以上続いて元旦を迎えた。
 我が家は午後10時半頃に年越し蕎麦を食べ、あちらこちらから除夜の鐘が聞こえる頃(11時45分)、自宅を出てお寺に行ってお坊さんたちと挨拶を交わし、その足で氏神様へ行くと午前零時。お堂に昇殿し、手を合わせて、午前零時半に帰宅というのが習わしだ。大晦日の夜はニュースも見ないのでテレビはつけない。たいていの年はこれぞという本を読んでいるのだが、昨年は比喩的に「泡を吹いて倒れてた」状態だった。精読しないと意味を見落とす小説も、みすず書房的な硬派本も、そもそも開く気がしないのだ。で、代わりに読めたのは、サラリーマン編集者時代に「面白い奴だな」と高評価していたライター氏の娼婦インタビュー集で、こういう下世話な本がやっとという疲れ具合だった。
 元旦から年賀状を書き始めた。最低限の枚数に抑える。普段、なんらかの交流があるひとには失礼し、年賀状だけのやりとり、それは親戚であったり学生時代の友人であったりで、もう何年も交流していない方々。
 それでも20通くらいは書いた。たくさんの添え書きをするし、表書きも手書きゆえ、3時間くらいかかった。年賀状みたいな儀礼であってもついつい本気になってしまう。そのかたに丁寧な一対一対応をしたい、と思ってしまう。こんなのどうでもいいのに。これは律義と言えるかもしれないが、私は子どもっぽい、と自覚している。
「今年は会いたいものですね」とか「一度ランチでも」などという会話は世界くまなく飛び交っているわけだが、私は自分からそんな誘いをしたら、ずっと心の底から消えなくて、どうしよどうしよ連絡しなきゃ、と自分を強迫するような性格で、これは自閉スペクトラムの一種ではないか、と看ている。
 今日はお寺で大祭日だ。これに列席するのも恒例で、その1時間余りは無心になるよう努めている。意図して心頭滅却を図らないと、ただでさえ容量の小さい頭なので重ったるい不安で心のなかが占拠されてしまうのである。
 お寺が檀信徒に配る小冊子に九星気学の暦があって、帰宅後それを見てみたら、私は飛躍の年だそうだ。飛躍し過ぎて天に行ったら困る。もう1年くらいはちゃんと生きて、真っ当な人生に舵を切りたいから。
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