長寿とは声の余白をつなぐこと古いスタジオまだ息してる #短歌
シール穴かすかな丸のぬくもりを見たのならもう隠しきれないね #短歌
なにごともほどけぬままに朝がくる 指の迷路をまだ歩いてる #短歌
いなくなるという事より若葉色 やらかい風に揺れている朝 #短歌
ひかり粒こぼす指先花火めく あんぱんの甘さ君をほどいて #短歌
夜の駅判断つかず風が吹きもしもツアーズなら笑って進め 短歌
携帯を持たずハイレバ世界ごとしずかに沈む湯気の底まで #短歌
曇る指かすかな輪郭それだけで遠い雪国心に積もる #短歌
送り盆の影だけ残して棚の上 かぼちゃの灯り夏を笑って #短歌
できたてのおれを既読にするおれがちょっとてれるなねむいのになあ #短歌
パスタから蕎麦へ移動し胃袋の働き方が急にやる気だ #短歌
図録には載らない角度で舌を見る となりの君がなんか笑ってる #短歌
雪が降る 肉たちはパックの中で売れ残る夢をまだみてるらしい #短歌
脳の輪をはめたら少しやさしくて波打つ午後の孫悟空だけ #短歌
知らんけど十字は十字のままでいて皮むく前の静かな時間 #短歌
ひと息を借りては返し白い椅子 順番だけが静かに進む #短歌
月面にそっと残した足跡に君のプロテイン影寄り添わせ #短歌
黒くなった雪がまだいてわたしたちの言いかけだけを溶かさない #短歌
天国の途中はいつも混んでいて君の靴音だけが澄んでた #短歌
コウモリの影だけ増えて子供だけ「ただいま」言ってうるさい夕日 #短歌
★
ログインしてコメントを確認・投稿する