ひまだけがそっと膝上座り込み朝のぬくもり軽くととのう #短歌
しずまりをやぶるニュースのみずたまりなにがあったか原因不明 #短歌
ゆうぐれのおわりをほどくと風が鳴りきみのとなりでそっと息する #短歌
変な国 本籍地だけが歌になりひっそり地図のすみで手を振る #短歌
ためいきのひとつで全部もどされたボタンを押せばはずれてくだけで #短歌
ループする喜怒哀楽の真ん中で僕の立ち位置ぐにゃっとゆれる #短歌
まよねえず昼下がりにはやわらかくとけあうようなしずかなひびき #短歌
主人公お前と記すメニュー画面 バグみたいだがここからはじまる #短歌
かってにね飛び立つものと沈むものドアのきしみすこし笑ってる #短歌
弾んではまた戻りくるピンポンのちいさなドラマ繰り返し鳴る #短歌
二度寝してカフカのつづきためしつつ変化の季節を腹に抱える #短歌
しずけさになじむSiriからかえってくひかえめすぎる天気予報だ 短歌
系図にはならないはずの夢ひとつそれをたよりに今日を歩いた #短歌
定数が子供みたいにふくらんで今日のリアルを笑ってみせる #短歌
おのれまた取り過ぎた皿重なってぐるぐる腕も一緒にまわる#短歌
もぎとられ残ったフレーズ並べなおす おのれのなまえをだれかがつくる #短歌
似たような場所で迷って笑いだす ドラマのつづきかってにひらく #短歌
手紙にて雪のむこうをたずねれば新雪だけがそっとのこった #短歌
きみなしでまわる世界をみてみろとどこかでだれかつぶやくような #短歌
ものいわずおわってしまうドラマにもたまにひそんだユーモアがある #短歌
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