mixiユーザー(id:8077411)

2025年10月01日20:24

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短歌

うるさいわ そういう声もまふしくてご声援ですと応えるひと #短歌



寒空のにおいにまぎれ手の甲のリベアの匂いかすかにしみる #短歌



アンパンマンマーチを聞いて胸のなか平らにおいた石が転がる #短歌



春みたいだからピンクのニット着る胸のどこかがほどけてしまう #短歌




映し出す貧困さえも選ばれて笑顔の影に透けるフィルター #短歌



舗道には捨てられたようソフトクリームわたしの孤独そこに似ている #短歌



聞いてはもう忘れてしまう横文字の名前の店にいた鈴木さん #短歌



しゃもじからひと山うつるあたたかさ君のしずかな声がした午後 #短歌


音階をすこしずつ変え近づいて逃げられない声に包まれる #短歌



冷えきった指先だけが知っている愛しすぎた日の体温のこと #短歌



重たげにはじまる音のエスカレーターため息ひとつ背中でひびく #短歌



わずかなる沈黙ふえる交差点押したボタンに息をあずけて #短歌



撮られてはすぐに戻って笑い合い 再会なんて小さな奇跡 #短歌



ベルマークよごれて眠る川の底 だれかの夢をまだ抱いている #短歌



すり減ったアスファルトには影二つ蹴られる箱の軽さがのこる #短歌



屈み込み窓のひかりにゆれる水 とどかぬ指を見ているだけで #短歌



ことさらに笑って言えば軽くなる食器の色を指でなぞれば #短歌



忘れても支障はないよ そんな過去 ポケットの底砂のようにある #短歌



名前には響きの中の異国めく知らぬ料理も歌のごとしよ #短歌



いらぬ過去最高 風にたゆたう塵のごと払ひのけつつ道をすすまむ #短歌




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