丁の使い方から教わって「ひとであること」やりなおしてる #短歌
ひとひらの嫁影がやわらぐ声になり未解決事件のような夏 #短歌
魂に順番はなくうまれなおす きみの着る服ぜんぶやさしい #短歌
なくしたいものから光がこぼれ出す 少女は昼の裏を歩いてる #短歌
「死が死んでるのが怖い」と言った きみがとおくて夏野かひらいた #短歌
壁ごしの羽音がきみの不在に似ている夜は煮るよ やさしく #短歌
熱のあと窓に貼りつく足の群れ みんなが水に名前を落とす #短歌
さわられた気がした夜の洗面器 来た人がだれかまだわからない #短歌
ひかりにも住所があってみんなみんな薄皮の順に隣になる夜 #短歌
ほら1秒だけでぜんぶきれいだった プールの底で葬式してる #短歌
入力中(あなたがあなたである時間)に遠のくの草がひらり濡れてる #短歌
くさりきるまでが花です きみのログイン状態がずっと「離席」 #短歌
だれも見てない葉のうらで鳴っていた青いままの変声期 #短歌
日だまりのような手つきでぬられてく パンはすこしの焦げと秘密を #短歌
フォロー外して花畑までワープして地獄の仕様で咲き乱れよう #短歌
しずかなる順番待ちの呼び名たち わたしはまだ呼ばれないまま #短歌
まばたきの奥の吊革ゆれながらだれもが少しずつほどけてく #短歌
化身でも分身でもなく受講中 子のうしろすがたが他人である日#短歌
あの娘からこの娘へと渡される未申請事項音声のみで #短歌
訊かれる前に答えは浮いていて感情には既に番号がある #短歌
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