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2022年09月08日17:40

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自分にとっては衝撃的な死

 9月8日17時現在、曇のち晴れ、やがて雨が降ってきそう……。
 朝、珈琲を読みながら朝刊を読んでいると、社会面におおたか清流さんの死亡記事が掲載されていた。またか。おおたかさんと言えば、お寺のお堂で開催されたライブを一度だけ聴いたことがある。死因はがん、69歳。隣には映画監督の小林政広さんが亡くなった記事も載っていて、68歳とのこと。
 昨日、中山ラビさんが亡くなっていたことを知った。2021年の7月だというから1年前だ。なんとなく久しぶりに中山ラビの歌を聴きたくなってミニコンポでCDを流し、最近の活動をネットで検索したところで死亡記事に行き当たったのだった。
 京都で浪人していた頃、「ほんやら洞」というフォーク喫茶(の殿堂)が下宿のすぐ近くにあって、予備校を途中で抜けだしてはほんやら洞によく通っていた。ラジオでしか知らなかったフォークシンガーがほんやら洞にはよく来ていて、そこで中山ラビさんを見かけたし、中川五郎さんはかっこいいなぁなんて感じていた。実際のところは、東京に住んでから初めて中山さんや中川さんのコンサートに行ったのだけど、中山ラビさんは憧れの女性の一人だった。お姉さん、亡くなっちゃったかあ。アルバム「suki」の「ルフラン」の♪たたんたたんと刻んでる〜という箇所は心にぞくっと来るものがあったよ。フェミニズムという言葉がなかった時代に、女性性・男性性を問うてのちに捨象するという「技法」を身につけたのも、中山ラビさんのようなシンガーがいらっしゃったからかもしれません。

 再来週、遠路から高校時代の友人が鎌倉に来る。当初は、駅近くのフツーな蕎麦屋あたりに入りればいいや、と考えたのだが、今朝、考えをあらためた。家から徒歩5分のところにある隠れ家フレンチで麻布や銀座に負けない美味しいランチを奢ってやろう。半年ほど前、散歩中にこのレストラン前を通りがかったら、ご主人ご夫妻と話し込んでしまい、2階の客室に上げてもらったことがあって、その時、調子よく「では今度食べに来ますね」と言ったきり、敷居が高くて行ってなかったのだった。フレンチ料理の本を何冊も出している元自由が丘在住のシェフで、終の棲家を求めて鎌倉に越されて再オープンしたというフレンチレストラン。田舎住まいの友人に食わせるのはもったいないかもしれないが、彼は私と違って純心だから感激してくれるやも知れぬ。
 おーい、鎌倉の隠れ家フレンチでいいな? とメッセージを送ったら、すぐさま喜んでと返信あり。
 電話じゃなくて直截、レストランへ行って予約をし、先ほど帰宅したところ。ご夫妻は私のことを覚えていたので、数分立ち話をした。
「食べに来ますと言った手前、なんかこの径を散歩するのに気が退けちゃって。歳のせいなのか、たとえ社交辞令であっても約束を果たさないと心が痛むようになってきました」と笑い話をしたら、ご主人が「ぼくもそのお気持ち、よくわかります」と言っていた。
 たとえ前期であっても高齢者ってつらいもんだな。
 何をするべきか、そして何をしないべきか、という峻別が問われる年代に入ったのだと思う。
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