朝のルーティンを終え、今日もまず詩人のノートを解読、打ち込む。
20歳代に5年半住んだ山の中腹にある湖は、詩人が東京に越したのちも、ただただ心の拠り所であった。
今日の翻刻は、彼がその湖を9年ぶりに訪れ、感涙にむせぶの記録。一字一字、私はまるで小学生のように(心の中で)彼の綴った文を音読していた。
1時間で精神的にバテた。まだ正午前だ。
胚芽米が切れてしまったので、隣町のスーパー-へ食料の買い出しに原付バイクで行く。途中、いつも通りブックオフに寄った。30分ほど棚に収められた背表紙をつぶさに見て、玄侑宗久さんの『サンショウウオの明るい禅』と、今年話題になった宿野かほるの『ルビンの壺が割れた』、2冊の文庫本を買う。なんとなく両極端な本である。
売れっ子のフリーランスならいざ知らず、一般的な人間は会社勤めをしていないと、社会も視野も狭くなる。それで結構だと思うものの、情報のバランスが悪いと頭も悪くなる。私の場合、これ以上頭が悪くなったら生きていけない。
スーパーで胚芽米、肉と野菜、でかい袋入りのポテトチップス、讃岐うどん、シュークリームなどを買う。リュックとトートバッグがほぼ一杯になった。
帰宅後、カレーパン1個の昼食。
ふたたび翻刻をする。が、小一時間で集中力が切れた。
昨日の午前、ガソリンスタンドでタイヤ交換を勧められ、さらに陸運局前のオートバックスでタイヤの見積もりをした。
徳大寺有恒さんは中古車を買ったらまずタイヤを交換せよ、と自分にも他人にも課した。安全はタイヤが支える、と。
午後2時半、ガソリンスタンドに電話をしてみることに。昨日というか10年来ずっと顔合わせをしている好感溢れる店員が今日もいたら、あらためて相談しよう。もし価格の折り合いが付くようであれば、横浜にある有名なタイヤ屋ではなく近所のガソリンスタンドで買って付けてもらうほうが今後のことを考えるといいし。
彼は休みじゃなかった。いまは手空きだとも。ソッコー、クルマで行くことにした。家から1キロちょっと。
サイズやタイヤ性能、値段などを考慮してもらって、ひとつのタイヤを勧められた。
SEIBERLINGU(サイバーリング)のSL201というタイヤ。
聞いたことがない。
彼曰く「サイバーリングはブリジストンのサブブランドで、日本のブリジストンの工場で製造されている」「性能というか品質は、(私がオートバックスで提示されたダンロップECOより)遙かに上で、静粛性が高いから乗り心地がよくなる」。
値段を出してもらったら、かなり安かった。大丈夫かぁ、と彼に言うと、中国製は論外だけど、値段は中国製並みというのが心配なんでしょ、と笑う。
私はこれまでなにかにつけて彼に相談してきたこともあって、「それではお任せします」と応えた。
ここからが大変で、私のクルマは前後のタイヤが違う上、特殊なサイズゆえ、彼はまずブリジストンに電話をした。が、本社でも在庫がなく、これから注文生産になるかもということとなった。しばらくの間、タイヤの話の他、たとえば「カーナビが欲しいのだが、配線が見えないように付けてもらえないだろうか。オートバックスでは、設置料は加工しだいで3千円、5千円、8千円と言われたのだが、私が持ち込むから3千円でやってもらえないか?」などとお願いしたら、彼は私のクルマのドアを開けて乗り込み、「3千円でやるのは問題ないですけど、ここにこうしてこうやれば……と簡単に出来ますよー。3千円ってもったいなくありませんか?」などと言う。
そうこうしていると、ブリジストンから彼に電話があって、某ショップにタイヤがまだ売れ残っているので、それをおたくに回そうか、と。
これでタイヤは一件落着。セイバーリング? MADE IN JAPANならブランド名がなくてもいい。
見積書を書いてもらった。
いまはキャンペーン期間中なので、取り付け費とタイヤ廃棄代は無料とのこと。
で、このクルマはヤフオク落札で新潟まで引き取りに行ったことも話しているゆえ、私の懐事情を忖度したのだろう、彼のほうから「消費税込みでいいです」と。なにごとも正直に話してみるもんだな。
ちなみに、同じクラスのブリジストン・タイヤだと8割高で、さらに高性能なタイヤをチョイスすると2倍を超えるという。ひえ〜〜。
帰宅したら、ラズリの散歩。そして散歩後、またまた翻刻を始める。
今夜は今日買った文庫のどちらかを読もう。
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