久しぶりに強烈な陽差しが舞い降りてきた。
今朝、ペペロンチーノの朝食をとってすぐに、ラズリを洗う。
ラズリを抱え上げて、まだほの温かい湯が張られた浴槽に入れ、ぬる湯をかけてはシャンプーを振りかけ、掌でごしごし洗う。耳に水が入ったら炎症を起こす可能性があるので、結構神経を遣う作業だ。背中側を洗い終えたら今度はお腹側をシャンプーするために湯船から引き上げるのだが、水を吸ったラズリという「怪物」は異様に重くて(30キロ超)、前回はこれでぎっくり腰になった。だから慎重になって背後から抱きかかえ、洗い場に置く。
お腹側の半身を洗って、シャワーでシャンプーを洗い流す。
で、タオル2枚を使って何度も何度も拭き上げてから、ラズリを浴室の外へ出してやる。
ここからがまたひと仕事で、浴室用洗剤で浴槽をこすり洗い。同じく洗い場もスポンジで丁寧に掃除し、自身もシャワーを浴びてひと段落つくのだが、当然のことながらラズリはまだ濡れている。プロのトリマーだとドライヤーを使って乾燥させるのだが、ラズリはあまりそれを好まないものだから、新たなタオルを用意して拭いてやり、さらにリンスなんてしないので丁寧にブラッシングをする必要がある。
風呂掃除も含めると、1時間15分くらいかかる。
最後にノミ・ダニ除けの薬を背中3箇所、お腹3箇所に塗って、ようやく終了。このあと使ったタオル類全部と首輪やリード(紐)を裏口の流し場で洗ってからコーヒー。
私はこれまでトリマーに頼ったことがなく、自分ちの犬は自分で洗ってきた。これから先も自分でやりたいのであるが、ラズリが最後の犬になる可能性が高くなってきた。でかい犬を抱えられる力はあと数年、なんて思うから。
「力がない」自慢で言うと、うちは山の中腹にあって、途中からいわゆる道路がない。最後はお寺の石段を登る。だから灯油はガソリンスタンドで買って自分で運ぶのだが、かつては18リットルのポリタンを両手でそれぞれ抱えて登れた。が、現在は左右とも14リットルのポリタンになった。今年の秋はこれが13リットルになってしまうかもしれない。スーパーボランティアの尾畠さんが実に羨ましい。
一服ついたところで、トイレ掃除。浴室用強力カビ取りキラーを実際浴室に使ったらむせてしまって肺を傷めそうになった。が、トイレなら逆にこれくらい強い洗剤がいいだろうと思い、さささっとブラシと雑巾で便器などを磨く。貴重な晴れ間なので時間を有効活用したい。
隣家がだらしない一家なので、うちの前から隣の家の門まで雑草をざっくりと取った。今の私はこんなことをしている場合じゃないのはよくわかっているのだが、詩人が一心不乱ゆえの乱暴さで書かれた文章を解読・打ち込みをするというのは楽しい作業だが、疲れる。一昨日は詩人の発する言葉や情景描写が自分の魂に乗り移ったようになり、失語症みたいな状態に陥った。この時代で使われる日本語がすらっと出て来ない。頭の中が旧字旧かな優先モードになったような感じ。
だからというわけでもないのだが、一昨日は夜の11時からYouTubeで森高千里の過去ライブ映像を見始めてみたら、一曲聴く毎に5パーセント刻みで充電されるような昂揚感を覚え、とうとう20曲2時間くらい森高を見てしまった。充電完了(笑)。
で、昨日は頑張って資料の解読は5時間くらいできた。
夜遅く、ふたたび森高のライブ動画を3曲か4曲見て、清水ミチコの小池都知事モノマネとか、昔大好きだったジャクリーン・ビセットのトリビュート動画を食い入るように見てから、クスリを一粒。あっという間に眠れた。
しかししかし、2夜連続での森高はいけません。
今朝目が覚めて、ベッドから降りたところで、すでに頭の中には森高が唄う「この街」の歌唱が流れていて、振り付けまでもが忠実に蘇ってくる。
実に困った。詩人の言葉、韻律、書き殴りの文字が頭のなかで舞わなければいけない。
晴れていることだし、まずはラズリ洗いに逃げたのだが、そうこうするうち、図書館から予約本が届いた、というメールが入った。
『なにかが首のまわりに』(チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著、河出文庫)。ナイジェリア出身の女流文学者で、12篇の短編が収められている。ある文学系ブロガーが日記で紹介していて、まるで彼をライバル視するように彼と同じく図書館やブックオフなどの場で(勝手に)競っているのだった。敢えて借りたいと思ったのは岩城けいの『さようなら、オレンジ』という小説に似た作品かもという勘と、アフリカンの小説を読みたいという気持ちも。
明日は休館日だし、ランチを食べたらちょっとだけ図書館に行ってみるか。
図書館は30分以内の滞在という制限がある。現在、図書館は蔵書の整理中らしくて、2年くらい経った文芸誌や、割としょうもない本をどんどん処分している(→リサイクル本として、お持ち帰りくださいキャンペーン)。
が、今日、そこに平野啓一郎の『かたちだけの愛』(ハードカバー版)があって、びっくりした。まだ捨てなくていいだろうに。館内にはネトウヨ本、低脳本がうじゃうじゃある。百田の本が先だろう。図書館に文句を言いたくなった(本当に抗議文を書くかもしれない)。
しかし、卑小な私はただで持ち帰ることを選んだ。
図書館からの帰り、駅側を回って「元町ユニオン」(スーパー)に行きたかった。
と、駅前は混雑している。マスクをしていない若者と複数すれ違いながら、GO TO 鎌倉なワケね、と思う。神奈川県も鎌倉保健所管内も感染者は増加しているのに、という気持ちも湧けば、どこかに行きたいよねという同情もあるし、こっちに来るなという反発もある。3つは等分の量なので、複雑な気持ち。
鎌倉は観光地としてはあまり面白くないぞ。海岸は凡庸な眺めだし、寺社仏閣はわざわざ遠くから来てまで見るべきものが少ないし、食べ物は味二流の値段一流で詐欺に遭った気分になるかもしれないぞ。
ユニオンに入ったら、客はまばらというかほとんどいない。やっぱ駅周辺の人たちはジモティじゃなくて観光客というワケか。
お刺身用の鰺などを買う。まだ午後4時前だというのに、割引シール器を持った店員さんが片っ端からお刺身コーナーのパックに「30パーセント引き」シールを貼っていた。普通は午後6時くらいからじゃないの? と思ったのだが、あまり客が来ないせいだからか。私は得をしたわけだが、申し訳なさがある。スーパーでこんな状態なのだから、観光業の人は厳しいのだろうな。
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