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2020年05月06日19:51

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音楽家に友情と支援の気持ちを。

 今日は肌寒い一日になったが、午前中、一昨日ホームセンターで購入した浴室用強力カビ取り洗剤を使って壁と天井を拭き掃除した。
 服を着たまま浴室に入る。まず手始めにカビ取り剤を壁に拭きかけ、次に自分の頭に降りかからないよう移動しながら天井に向かって噴霧したのであるが……、人生と同様思い通りに行かないのである。天井から液だれした洗剤が数滴頭に落ちた。この程度ならまだ我慢できるが、やっているうちに浴室は塩素臭(?)と化学薬品の粒が充満してきて、息をするのもつらいほどになった。窓とドアを開けたままでやっているにもかかわらず、だ。
 汚れた目地の汚れ落としは、しばらく洗剤を浸けたまま時間を置くといいらしいので、いったん、そのまま放置した。珈琲で一服したのだが、鼻腔と肺から塩素臭が漂っているようで、気持悪いことこの上ない。
 30分後、今度は浴室で裸になって、スポンジで壁と天井をこすり洗い。ドアと窓は開けているのに、まだ臭い。やめたくなったが、そのままにしておくわけにもいかないので、全部をスポンジで拭き、シャワーを壁や天井を向けて汚れを含んだ洗剤を流した。これを終えて今度は自分の身体と髪を洗ってようやく終了。前後の作業時間を併せたら1時間を超えていた。
 容器のラベルには「除菌」の文字があったのだが、毎回使っているバスマジックリンとは違って効果はありそうだ。しかし、その毒性から、掃除をするたび体を傷めるのではないか。塩素臭は夕ごはんの時間まで鼻の奥に残っていた。

 昼イチ、ようやく知人にメールを書いた。連休に入る直前、現代作曲家の彼から手紙が届いた。45年間、作ってきた曲をCDに収めた、もしよろしければお聞きいただけると幸いです、という内容の印刷物に、「日記のように書きためた小品歌曲20曲です」と手書きで添えられている。すぐに返事を出そうと思ったのだが、メールを書くのも面倒というような慌ただしさだったゆえ、延ばしのばしになっていた。
 少々長めの賛辞を綴って、振込先を教えてくだされば買わせていただきますと答えた。コロナウイルスによるクラウドファンディングではないものの、メールを送り終えると気持ちが晴れた。
 午後3時、ネットで幾人かのTwitterを読んでいて驚き、悲しんだ。
 数日前、練馬区のトンカツ屋さん(のご主人)が油まみれで焼死した、という事件はテレビのニュースで見た。そのかたは遺書を遺されていないので、自殺の理由はわからないのだが、間接的に営業自粛が関係しているらしい。
 このトンカツ屋さん自殺について、詳しい内容を発信していたの仲俣暁生さんというかたで、彼のTwitterに飛んでみたら、プロフに「マガジン航」編集発行人とある。えっ、「マガジン航」なら私は3冊か4冊、持っている。東京国際ブックフェアに毎年出展している老舗のアプリメーカー「ボイジャー」ブースで、商談をすればもらえるのだ。私はたまたまボイジャーの社員を知っているので、彼からもらっていた。
「マガジン航」の内容は「未來社」や「みすず」の人文書に感じる知の冒険を、電子雑誌でやってみようという意気が感じられるテイストで、その発行人が仲俣さんだったのね。
 今度は、仲俣さんのTwitterに掲載されていたURLに飛んだ。
https://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~e-magazine/dbook/book2/book2-1.html
 トンカツ屋のご主人はずいぶんと生真面目な道を歩まれてきたかただと感じ入った。それにしても、ご主人はよくこんなに長い文をかつてしたため、ネットに遺していたものだ。
 いまの時代、個人経営の業態というのはそれがどんなものであれ水ものだ。いや、生きること自体が水もので、そういう不安定さから免れたいのなら公務員にでもなるか、ひとを騙してでも生き抜くワルを貫くしかないだろう。
 あらためて合掌。
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