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2018年10月11日23:36

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「スペクテーター」

 昨日、Amazonで購入した雑誌「スペクテーター」が届いた。丸ごと一冊つげ義春特集で、つげ関連以外の記事はひとつとしてない。
 先月、図書館で「本の雑誌」を読んでいたら、椎名誠がこの「スペクテーターつげ義春号」を取り上げていて、内容が秀逸だと称賛していた。それで初めて「スペクテーター」という雑誌の存在を知り、今週、外出もままならぬほど体調が悪くなったところでようやく注文したのだった。
 つげ義春のファンは、次に掲げる5種の層に分類出来る。

1 日本固有の私小説に惹かれるウエットな文学青年
2 人生は畢竟、孤独で虚無である、というようなネガティブ思考の者
3 学生運動に参加するような、歪んだ政治体制に対してNon! と唱える左翼
4 鬱病、もしくは極端に自閉した精神の持ち主
5 ただのダメ男

 驚いたことにこの4つはすべて私に該当するではないか。
「芸術新潮」の2014年1月号のつげ特集はよく出来た雑誌で、今なお私の宝物なのだが、それ以上につげ愛読者に特化されたオタク的な内容で、もし書籍や雑誌に「限界値」があるとしたら、この一冊は限界値か臨界点だか知らないが、確実に到達している。
 残りページが少なくなったところで、つげ義春のインタビューが掲載されていた。昨年の日本漫画大賞受賞で授賞式にさえ欠席した幻のつげ義春が、だ。そもそも編集部がインタビューを申し込んだところ、早々に断られたのだが、つげと昵懇でこの特集号の監修者でもあるひとと一緒に編集者が指定された喫茶店に写真をお借りしに出向いて、そこで軽い雑談から入って近況や文学論を聞き出し、それらの発言をまとめたというインタビュー記事だったのだ。もちろん、インタビューをテキストに起こしてつげ御本人に読んでもらって了解を得た、とのこと。さらに近影まで撮っていて、最終ページに掲載されていた。
 これぞ雑誌魂であり、これぞ文学である。この自由闊達な編集が実に気持ちいい。
「早くこの世とおさらばしたい」というつげ発言が繰り返し載っていた。この厭世観を生なカタチで読ませていただけただけで、私のようなつげファンには狂喜乱舞モノである。椎名誠のコラムを読まなければこの雑誌を見過ごしてしまっただろう。そう考えると椎名誠に対しても好感度が増した。
 昨日と今日にまたがって約4時間、つげ義春の宇宙に耽溺できて幸せだった。

 今日はもう一つ、ヤフーニュースに出ていた本田圭佑のインタビュー記事に癒された。


――朝鮮学校を訪問してから約3カ月が経ちますが、そこに至るまでの経緯について教えてください。名古屋グランパスでチームメイトだった安英学さんから連絡があったと聞きましたが、お願いされたときどのように思いましたか?

「どうも思わないです。英学さんのことをヒョンニン(兄)と呼んで慕っているのですが、尊敬している人から『子供たちに夢や希望を与えてあげて欲しい』とお願いされた。夢や希望を与えることが本職の僕が断るわけがありませんよね。ワールドカップ(W杯)後で忙しかったのでスケジュール調整が一番大変でした(笑)」

――日本と北朝鮮の間には、様々な問題が横たわっていて、朝鮮学校訪問が自分にとって“マイナス”になると考えてもおかしくありません。その中で、なぜ行動に移せたのでしょうか。

「自分の損得以上に大事なことだと思ったからです。そして抱えている様々な問題を解決していくためにも、そういった小さい努力の積み重ねが最も大事だと思っています」

――朝鮮学校の生徒たちには、何を一番伝えたかったでしょうか。

「僕が一番伝えたかったのは、両国の間に歴史として様々な事があったとしても、僕らが人である限り、“仲間”になれるんだ!ということを伝えたかったんです。そして少なくとも僕とヒョンニン(安英学)はそういう関係だということを伝えたかった。そして朝鮮学校を訪問することで、間接的に日本人にも同じことを伝えられればという想いがありました」

――話が変わりますが、日本代表としてワールドカップにも出場した本田選手にとって、「愛国心」とは何でしょうか?「国籍、民族、人種」とはなんでしょうか。世界に出て様々な経験をされた本田選手が感じたものがあれば教えてください。

「家族を愛することと近いかなと。自分の国を家族と思えることが愛国心かなと。ただ問題なのは自分の国しか愛せないこと。それは悲しいことだし違うと思う」

――サッカーでは日韓戦になると両国とも熱くなりますが、実際に韓国と対戦した経験から、日本と韓国では気持ちの入り方は違うものなのでしょうか?

「いえ、僕は他の試合と変わりませんが、メディアが問題です。それを意識させるように必要以上に掻き立てることで、仲を悪くさせようとする。本当にこのメディアの問題というのは変えないといけません」

 たぶんすぐに消えてしまうだろうから、敢えてここに長いインタビューの一部をコピペして残しておきたい。(っていうか、もう一度あとで読み返したいのだ)
 なんか人間として大事な考え方が本田選手の受け答えのなかに在るように感じた。
 もっと咀嚼したいのだが、深夜になって考えるのが面倒臭くなってきた。
 日を改めて書きたい。

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