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2017年04月19日21:52

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サプリメントは霊感商法

 朝起きて最初に口にするのは珈琲。しばらく新聞を読んだあとに粉末のビタミンC(アスコルビン酸)を摂るのがルーティンだが、自分ではビタミンの効能を信じている。
 今週、立て続けにサプリメントに効果なしという記事を読んだ。ひとつは、週刊現代の特集で、グルコサミン、コンドロイチン、マルチビタミン、ミネラル、鉄、プラセンタ、ウコン、クロレラ、コラーゲン、ローヤルゼリーといったサプリ全部、有効性は認められない(どころか副作用さえある)とのことだ。高校の生物の時間で習った程度の知識しかないが、グルコサミンとかコラーゲンといったすべてのタンパク質(アミノ酸)はミトコンドリアによって分解されるので、テレビのしつこい(世田谷食品などの)CMが流れて来ると、原価よりテレビ局に払うCM代のほうが遙かに高いだろうな、などと意地悪く思う。そもそも錠剤に含まれるグルコサミンの量なんてせいぜいが500ミリか1000ミリグラムくらいで、1グラムにも満たない。こんな少量を摂取したって膝の痛みや関節痛が治るわけもなかろう。
 月に2本くらいのペースで、体調が悪いとか風邪を引きそうというときにはドリンク剤を飲む。気休めとプラシーボ効果程度だろうが、効いていると思っている。
 これもテレビでしばしば見るドリンク剤だが、ゼリア新薬「ヘパリーゼ」について「700本飲まなきゃ効果ない」という記事がマイ・ニュース・ジャパンというネット紙にあった。http://www.mynewsjapan.com/reports/1738
 ゼリア新薬には動物実験のデータしかないらしい。以前には「ウコンの力」も効果なしという記事も載っていた。
 太古の昔から製薬企業は政府、ならびに医学界との癒着が産経新聞並みに強く、さらにテレビ局にはスポンサーという立場から睨みを利かせているので、これから先も「毒にも薬にもならない」サプリメントはあぶくのように出て来るだろう。藁をも掴む思いでなけなしの年金からサプリメントを買うお年寄りにあっては、不安を煽る一種の霊感商法だと思う。が、前述したように、私はわずかながらもサプリやドリンク剤を服んでいる。馬鹿と天才は紙一重と言われるが、詐欺と真っ当も紙一重か。政治も含めて。
 明日から山に籠もる。映画は図書館で借りるとして、持参する本を何にするか、迷いに迷った。映画の場合、ストーリーがあってないような人生劇だとか、テレビに較べてスピード感が半分にも満たないゆるやかな日常ドラマがふさわしい。本も同じことが言える。家ではいっぱい面白いものがあるので、面白くない本はあまり読めない。が、基本的にネット環境がなく、テレビもないところでは、どんな本でもあるだけましだ。かといって、難解な哲学書や意味がとりづらい純文学ばかりだと、味気なさが臨界点を超えて夜がつらくなる。そのあたりのあんばいを考えると、積ん読本のなかからまずは『日本縦断徒歩の旅〜65歳の挑戦』(石川文洋著、岩波新書)かな。帯に「北海道・宗谷岬から沖縄・那覇まで ひたすら歩いた 日本再発見の記録」とある。明日の晩、この本を読むことから始めよう。で、ドストエフスキーの『地下室の手記』とほぼ無名の作家の連作短編小説集をバッグに入れた。読むのが空恐ろしくて、しかし読み終わるのがもったいなくなるような傑作長編『蛍の森』は、残り150ページの時点で山籠り用に取っておこう、と読むのを控えた。
 バッグのなかに1本、ドリンク剤も入れておいた(笑)。
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