朝、朝刊を広げていたら、テレビからユーキャンのボールペン字講座のCMが流れた。「1日20分」などというMCののち「詳しくは今日の折り込みチラシで」と言うので、折り込みを確認したら、チラシはあった。
ふーん、年の初めは「上手が字が書きたい」と思う国民が多いのだろう。
それにしても奇遇だった。
昨日、ブックオフで講談社学術文庫『おくのほそ道 全訳註』(久富竹雄)を買ったところだ。
昔むかし、ポプラ社から出た『えんぴつで奥の細道』を持っている。きれいな字を書きたいからではなく、2006年1月当時は書籍編集者で、この本を書店で見たときに企画の参考になるかと考え、領収書落としで購入したのだった。その頃は河出から大人の塗り絵が出たヒットしたり、般若心経の写経本が各社から出ていたりで、「大人の学参」はブームになりつつあった。
元日の夜、本棚にある『えんぴつで奥の細道』を取り出してみた。毎日少しずつ鉛筆でなぞりながら再読するのはいいかも、と幾分殊勝なな気持ちになった。そして昨日、全訳註があったので買い、ルーティンがまた一つ増えてしまうがやってみようと思っていたところでペン字講座のCMを知ったのだった。
チラシを見ると、毎月1980円x16回払い。その割に教材は大したこともない。『えんぴつで奥の細道』は1400円(税別)だった(実質ただで手に入れたが)。
そもそもなぞっていくだけで字が上手くなるのだろうか?
とにかく今日から『えんぴつで奥の細道』をやってみよう。
この本では50日で終了するよう、おくのほそ道を分割している。1日目の2ページを書いてみた。意味を頭で考えながら書くと、薄く印刷されたお手本の字をそのままなぞるのが億劫になる。逆にただ字を一画一画なぞっていると意味がとれず、しまいには漢字の書き順までわからなくなってしまう。そもそも毎日なぞっているだけで字が上達する可能性は低い、とも思った。1日分を終えたら25分くらいかかった。ユーキャン1日分とほぼ同じ時間だ。
字が上手くなるかどうかはともかく「奥の細道」を最後まで書き写し、わからない箇所は校註をよく読んで、芭蕉の軌跡を追ってみよう。これまで既に2回読んでいるのだが、とりたてて名紀行だとは思えなかった。が、この歳になると、また感じ方も違ってくるかもしれない。
午後、一昨日に買ったデジタル一眼を持ってラズリとともに散歩へ。早速、写真と動画を撮ってみた。ピント調整がめちゃ早いことに驚く。まだ完全に使いこなすところまで機能を把握していないが、映っている景色の手前側の灯籠にピンを合わせるのか、お堂に合わせるのか、ラズリに合わせるのかを液晶画面で指示できるというのが便利だ。デジカメ以前の時代では、プロの技だった。いや、プロカメラマンでも特定の対象物にピントを合わせるまでコンマ1秒、なんてあり得なかった。
カメラの勉強も少しやってみるべかな。
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