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2026年10月22日22:29

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10/19 逸翁美術館コレクション 蕪村・呉春と茶の湯の名品【後期】@サントリー美術館

予定の勘違いでぽっかり空いてしまった月曜日の午後。家にいてもよかったのだが、勘違いが悔しくて月曜開館の美術館を探す。前期にも行ったこの展覧会、後期には鈴木華邨の猫の絵が出るというので、こちらに決まり。

前期の日記
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1992983827&owner_id=2083345&from=list_diary_title

前後期入れ替え40点ほどだが、場面替えのものを省き、新しく展示の中から気になった作品だけをちょっとご紹介。

伝牧谿《蓮根図》桃山時代 16世紀
そういえば最近始まった「大徳寺展」では伝牧谿の国宝が出ているのよね、楽しみ。
こちらはさらりと描いた蓮根、茶掛けにふさわしそうな良い絵だなぁ。
逸翁は、濃茶の時に冷泉為恭《蓮花図》を掛け、薄茶の時にこの掛け軸に替えたという。なんと粋で奥深いこと。ちなみに冷泉為恭《蓮花図》を画像検索したが見当たらなかった。
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与謝蕪村《花見句画賛》江戸時代 18世紀
「みやこの花の散りかかるは光信が胡粉の剥落したるさまなれ」
「又平に逢ふや御室のはなざかり」
以前府中市美で見てたいそう気に入った作品。今回は意味を調べてみた。

詞書にある光信とは、やまと絵土佐派中興の祖、土佐光信のこと。京都御室に散る桜の花は、土佐光信の描いた絵から胡粉がパラパラと剥がれ落ちていく様子にそっくりだという意味。
一方、又平は「傾城反魂香」に登場する絵師・浮世又平で、土佐将監光信の弟子という設定、吃音があるため出世できず大津絵を描いていたが、最後に土佐光起(江戸時代やまと絵を復興した絵師)の名を得たというストーリー。
蕪村は、酔っ払って陽気に花見をしている人を、又平に見立てて、この句を詠んだそうだが、土佐派絵師へのリスペクトを含んだ奥深いものだったのね。

着物が肩まではだけて、かなりのご機嫌。足元に瓢箪。赤い頭巾が効いている。
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呉春《さくら句天狗牛若図》江戸時代 18世紀
呉春は師匠である与謝蕪村にそっくりの作品を描くね。鞍馬山での牛若丸と大天狗の別れの場面。余白を埋めるかのように書かれた句は残念ながら読めないが、天狗などにちなんだ句なのかな。別れを惜しむ牛若丸に背を向ける大天狗の哀愁。しみじみとした良い絵だなぁ。
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長沢蘆雪《降雪狗児図》江戸時代 18世紀
蘆雪のわんこは、今年府中市美の「長沢蘆雪」展で散々見たはずだが、こちらはちょっと趣が違う。府中市美では、白い紙本や絹本に墨でささっと描いたものが多かったが、こちらは暗灰色に染めた紙に油絵のような粘り気のある絵具で描かれている。当時流行した「洋風画」の影響か?と解説にはあった。
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森狙仙《雪中燈籠猿図》江戸時代 18〜19世紀
雪が降り積もった石灯籠に猿たちが寒さを凌ごうと肩寄せ合っている。それぞれの仕草がとても可愛い。描いた絵の90%が猿の絵だったと聞く森狙仙。「狙」の字が「祖」になっているので、1804年以前の作品と見られる。
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鈴木華邨《牡丹猫図》明治30年代後半
富貴の象徴牡丹に長寿を示す猫の図は、伝統的な吉祥画だが、近代日本画らしい瀟洒な筆使い。思わず掌で撫でたくなるような丸い頭が愛らしいし、くるりと丸まった尻尾もいいねぇ。前期の応挙風犬も良かったが、猫は格別。
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鈴木華邨《群鳩図》大正3年
群れる鳩のリアルさに息を呑む、うまいなぁ。個人的には、渡辺省亭の鳩の方が好きだが、華邨の絵をもっと見てみたくなった。いつかまとまって見られますように。
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川合玉堂《春景富士図》昭和時代 20世紀
逸翁は、鈴木華邨、寺崎広業、川合玉堂を後援する「鼎会」を作った。
この軸は、昭和32年1月26日の茶会で飾る予定だったが、逸翁はその前日に死去されたと。茶会を開催する予定だったから、逝去は本当に急なことだったんだね。
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11月8日まで



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