9月19日土曜日。
明日明後日と台風が関東をかすめる予報なので、裏山を手入れしておこう。うちの持ち分ではないのだが、なにかあると被害を蒙るのは我が家。
枝や落葉を淡々と手で集め、植木職人が使っている剪定ゴミ袋に入れていく。ただこれだけの簡単な作業だが、地面は当然斜面なので気を抜くと滑り落ちてしまうので気は抜けない。雨じゃない限り、ほぼ毎日、庭か山で土に触れる作業をしている。
1時間近く動き回って、庭掃除ならぬ山掃除を終えた。
その後、隣のお堂が落葉だらけなので掃き掃除をしておいた。シルバーウィークなので参拝客は普段より多いだろう。
職場にイヤな同期がいたことを思い出す。書き損じの原稿用紙とか書類をゴミ箱に投げ入れてそれが外れてそばのフロアに落ちていても、拾うことなくそのままにしていた。
ある時、腹立たしい気持ちで「ゴミ箱に入れろよ」と言うと、下請けの管理会社名を出して彼らの仕事を奪うことになるからこれでいいのさ、と答えた。
冷静に考えると、屁理屈だけど一理ある。資本主義は所詮こんな社会構造であって、詮ない仕事をつくりだして経済が回る仕組みだ。この例は醜い言い草であるけど、ネットショップのお急ぎ便でトイレットペーバーや洗剤などを注文し3時間後に配達してもらう、というような横着さでGDPは成長する。そんな物いらんやろ、という便利グッズだとか、ネット検索と写真撮影とSNSしか使わないのに高機能なスマホを買わせるように仕向ける戦略が、経済の循環を生む。
ともあれ。
かれこれ20年前、品のある住職が私に向いて、掃除は我々の仕事です、と言った。私は身体を使った作業をしている時に、しばしばこの言葉を思い出している。
昼を過ぎて2時間くらい経って、駅前のノジマ電機に行ってみた。
昨日、ノジマからDMが届き、誕生日記念ポイント付与と、このはがきを持参されたらティッシュボックス3箱進呈と書かれていた。しかも、「商品を購入されなくても差し上げますのでどうかご来店ください」と。
私はポイ活とかクーポンとかをあまり利用しないのだが、一日の歩数稼ぎでこのDMを利用してやろう、と不意に思い直してショップを訪ねてみた。
カバー見本を上質紙にプリントアウトして比較検討をしたいので、付与ポイントを使って写真専用紙を購入することに。そして、カウンターで会計の際にDMを差し出して、ホントにティッシュボックス3箱をいただいた。こういう誕生日プレゼントがあってもいいな。
帰宅後、少々汚れたクルマを5分程度、スポンジで洗った。これで明日から大雨が降ると、きれいになるだろう。
夕刻、タブレットでデジタル雑誌を飛ばし読む。ここ最近、電子書籍を読む時間も増え、タブレットを手にする時間が増えた。YouTubeもタブレット、アマプラの映画もタブレット、夜ごとデジタル水槽に泳ぐネオンテトラに餌を与え、ラジオもタブレットで聞いている(正確にはBluetoothイヤホン)。
電子書籍で懐かしい作家の本が一部無料で配信されていた。
松浦理英子『ヒカリ文集』。全体の3分の1まで読めるらしい。
面白かったら紙の現物を買おう。
86年前後だった。松浦さんは寡作の純文学作家で、取材後の雑談で、木造アパート住まいの質素な生活をしてる、などと淡々と話されていた。そんな暮らしが性に合っているとも言っていた。
かっこいい。
その後、ちょっと売れた。
が、相変わらず、作品は抽象性が高く、部数も少なければ刊行点数も少ない。
私はそんな自然体の松浦さんが好きだ。
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