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2026年09月15日03:55

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短歌

忘れたいことばかり覚えているくせに大事な顔は少しぼやける #短歌



窓際のレースを揺らす夕凪にまだ現在形の猫が眠れる #短歌



洗いたてのシャツではなくて着なれてる布の匂いを選ぶ夕暮れ #短歌



自己肯定たぶん5分しか続かない だから朝焼けを信じてしまう #短歌



風に咲く光をひとつ抱くように歩けば街も花になりゆく #短歌


洗濯機まわる音だけ聞きながら返事じゃない夜を干している #短歌



さよならは何度聞いても初めてで慣れる方法だけ見つからない 短歌



忘れようとしても忘れられないね そういう人がたまにいるんだ #短歌



改札手を振る君の最後まで笑っていたい恋だからこそ #短歌



ありがとうなんて言われるその前に今日は定時で帰してください #短歌



改札を抜ける靴音ひとつぶん 朝はわたしをほどいてくれる #短歌



ラムネ色ひろがる空を吸い込めば胸の中まで朝になってく #短歌



風吹けば花も私も揺れるだけ答えはいつもやさしく遠い #短歌




考えるふりをしながら空を見た ほんとは君を忘れたかった #短歌



思い出は正確じゃないほうがいい きみを何度も好きになれるから #短歌



ベランダの鉢に降る雨それぞれの名前を持たぬ粒のままでいる #短歌



雨あがり水たまりには空があり急がなくても鳥は降りてくる #短歌



踏切の赤い時間を抱きしめる 待つことだけで咲く花もある #短歌



大丈夫と言えない日なら言わなくていいと思った夕方でした #短歌



洗濯の終わったあとのベランダで虫の気配と並んで涼む #短歌




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