物事の考え方 卵の木彫の作り方
さて、とにかく考えてみてください。鶏の卵を木彫で作ろうとする。では、どうやって作るのか。その作り方を考えてみて欲しい。卵形は、意外に難しい。球体でもない、楕円でもない。大き目の球と小さめの球が合わさった形。名称は、卵形線回転体と言われる。いかにも複雑そうな名前。この立体物を木彫で作る。その作り方。旋盤で削る?機械は、使ってはだめ。材料と、ノコギリとノミなど、一般的な彫刻に使う道具。旋盤を思いついた人も、一応正解。長方体の木を用意して、平面的な卵の形を描く。その形の外側をノコギリで切り落とす。台形の立体を作る。この形を、四角錐台という。錐体ではなく、錐台と書いて、すいたい。次に、角を直線的に落としていく。面取りだ。けっして、局面で削ろうとしてはいけない。直線的にノミで側を大きめに落としていく。多面体ができるので、さらに、角を小さく落としていく。そう、これ、3DCGの描き方と同じ。木彫は、基本的に直線的な面で、削り出していく。仕上げは、ノミや小刀で細かく削り上げる。ノミ跡が残るように仕上げた卵は、美しい。やってることは、直線でいらない部分を削っているだけ。難しい作業ではない。どうでしょうか。曲面で削るとか、思いませんでしたか。曲面で削るのは、非常に難易度が高く、難しい。そんなことをプロは、やりません。直線的にだけ削っていくのと、曲面的に削っていくのと、どちらを考えたでしょうか。絵もそうだが、大人の初心者は、難しい方法を思い描くことが多いのです。それで、ドツボにハマる。変に知恵があったり、知識がある人程、難しい方法を選択しがち。直線だけで、卵を形成できるとは、思わない。ここが落とし穴。卵を作れるなら、どんな複雑な形も作れる。全て、直線で削っていくだけ。その直線を細かくすれば、曲面に近づいていく。絵を描くのも同じ。球体や立方体。三角錐などを描けるなら、どんな複雑なモノも描ける。描き方は同じ。難しく考えてはいけません。直線でいいんです。それを、細かくして曲線を作っていく。曲面も同じ。面を細かくして曲面にする。これが、西洋絵画の描き方。
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