きみの喉からあふれた水が夕焼けをいちばん白く刺していくんだ #短歌
自販機の缶コーヒーがぬるくなる 話し合うことなんてないまま #短歌
自転車の前カゴに揺れるオレンジを見失わないよう下る坂 #短歌
真っ白な蛇口をひねる 夕暮れに匂いだけ残して死ぬための #短歌
ソーダ水の泡が光ってさようなら 透明になるための練習 #短歌
きらきらのあざになっちゃえきみのことだれも触れない星にするから #短歌
わあすごい きれいなさかながいっぱいだ お腹すいたねお寿司食べよか #短歌
「塩分濃度が低下しています」というアラート(笑)が鳴る脳内で #短歌
進化とは喪失のこと それなのに白すぎる足が街を汚していく #短歌
お水の中のちいさな金魚になっちゃってあなたにあまえてみてもいいかな #短歌
UFOが迎えに来るまでマックのポテトを交互に食べているとこ #短歌
銀河から零れた蜜を舐めるとき 僕らは蝉かな 絶滅を知る #短歌
まばたきのたびに剥がれるうすい膜 夜の助走に耳を澄ませて 短歌
やわらかな皮膚の記憶をなぞるとき 今すごく小説家ぽいあなたとわたし #短歌
「殺菌・消毒」の効果を測定(笑)するためにスマホのカメラを向ける #短歌
真っ白な洗面台に吐き出して正しく死ぬる方法を探す #短歌
「言い過ぎた」の5文字を解析した結果 こちらが加害者(笑)でありました #短歌
「新宿の空/の家賃を検索しているスマホの画面が眩しい #短歌
割れるならあたしの足下選びなさい その踵ごと踏んであげるから 短歌
みずうみで筆をゆすいでいるあいだきみのこえだけやさしくのこる #短歌
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