「もしもし神様?」夜の公園で僕らは一万個の嘘を飲み込む #短歌
本物のバニラじゃ駄目 きみの不在を溶かしてゆくには白すぎる #短歌
「現実を剥がしたあとのアスファルト 特になんにも変わらなくて草 #短歌
靴底の裏側にだけ降る雨がサバンナ 8月の匂いをさせる #短歌
光を放つ 白 エンジンの隙間に溜まったただの静寂 #短歌
あついわとわらってぼくらはだしになる ぼくらはずっとすなまみれだよ #短歌
寝そべってシャッター押せば夏の部屋 まぶしく歪むわたしのかたち #短歌
靴底に刺さったままの画鋲さえここでは銀の小魚になる #短歌
救えないままのまなざし交わしつつ透明な夏を歩いてしまう #短歌
「永遠」をコピーしてたら詰まっちゃったみたいな午後の無意味なリズム #短歌
ふたりして芝居のあとを撫でてゆく 新緑だけを残して歩き #短歌
おコンビニの氷の袋の中にある透明な夜 ひかり まぶしさ #短歌
まぶしいね 僕達はたぶん出口のないゲームセンターの中にいるんだ #短歌
これは100%僕ですが発光については他言無用で #短歌
(暇だなあ)ゼリーのカップに反射したぼくの顔だけひどく歪んでる #短歌
うれしくてなんだかずっと光ってる おなかすいたなパン買って帰ろ #短歌
ペットボトルひとまず持って立っている やぐらだけ先に夏へ行きそう #短歌
虹になる手前の水に名前なく夏は準備の音を立てない #短歌
乾かないまぶたの奥にひかりいて眠りのなかで夏がほどける #短歌
抜かれずに闇に刺さったままの釘 夏は返事をしないで消える #短歌
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