どこで呼ばれてもいいって言うたびにほんとのぼくが遠くなってく #短歌
まだできてないとこもいいよねってかげにおいつく夢みてる夜 #短歌
求められる前に差し出すやさしさはどこまでぼくでどこから光 #短歌
起動音みたいにやさしい記憶だけポケットの底でまだあたたかい #短歌
これ以上まっすぐになれない線たちが名前を欲しがる前の静けさ #短歌
うかんではまたしずむのくりかえし つきにあずける手紙もかけず #短歌
触れたことだけが証拠だと言い張ると世界は急に軽くなりすぎる #短歌
世界が終わったあとに残るのがあなたというのは都合がいいね #短歌
つかんだら消えちゃいそうでこわいからいい感じのとこでやめておこうか #短歌
すくったらこわれることをしっててもひかりはまだ手の中にいる #短歌
渡さないことでふくらむやわらかさ胸の奥へと静かにしまう #短歌
許されることを確かめるみたいにもう一度だけ夢へ手に入れる #短歌
行けそうで行かないとこが好きなんだ そこにずっといられるからさ #短歌
選ばれる側と選ばれない側の境界線に長く立ってる #短歌
選ばれなかった影が正解かもしれない そう思うたび揺れる輪郭 #短歌
ツッコミが成立しない関係でぼくらはずっと正しく向かう #短歌
浮かび方だけ先に覚えた身体が名前の重さをあとから知る 短歌
丸くなる癖を覚えた夜があり知らない呼吸をすこし借りてる #短歌
子供とは世界を一気に信じきる その速さだけ持てない大人 #短歌
エスパーってほんとにいるのかなってさわかってほしいことがあるだけ #短歌
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