2月12日木曜日。
1週間近く、無気力状態が続いていた。校正紙を読む気がおこらないばかりか、本を手にとっても意識が散漫だし、アマゾンプライムの映画を見始めても30分くらいで嫌気が差してくる。手帳に綴っている日記には「不調をかこつ」という愚痴混じりの反省ばかりだった。
が、一昨日の晩あたりから少しずつ生気が出てきた。心がけたのは、善い心・悪い心の比率を3対1くらいにしよう、という思考の技法だった。政権批判はさておき、自分も他人も社会も貶めないようにしよう。
昨日の祝日は、みみっちい真似をした。
一昨日10日の夜遅く、「ジモティ」という不用品を断捨離したり安価で売ったりするアプリで、たまたま「灯油のポリタンクを無料で差し上げます。個数はいくらでも」という投稿を見つけ、それなら1個、いただきに行こうかな、と。写真には4つのポリタンクが映っていた上、庭石なども無料で売っていた。なんとなくだが、大きな敷地の家の住人が廃品整理でもしてそうな感じが漂っていて、ポリタンはどうも粗大ゴミ扱いのように見えた。
山中湖のリゾマンでは、石油ファンヒーターなしでは過ごせない。が、ポリタンクは一つっきりで、灯油が切れそうになったらクルマで20分のガソリンスタンドまで買いに行っていた。余分な物はなるたけ持たない方針だったからだが、どういう理屈かよくわからんけど(ただやったらええんとちゃうか)と考え直したのだった。冒頭でみみっちいと書いたけど、これ以外にぴったり来る形容はない。
で、メッセージを送って眠りに就き、昨日の朝、朝食後にジモティ画面を開いたら、「今日にでもどうぞ」とあって、住所が記載されていた。
午後3時に行きます、と返信し、午後2時出発。30分だけ通り道にあるブックオフに立ち寄るつもりで出た。ブックオフからだと、15分で指定された住所に着くはずだ。
平松洋子さんのエッセイ集(文庫)を買って、現地へ。5分前に着くと、表で待っていてくれた。
大きな敷地に2軒の家が建っている。ポリタンクは7つあった。
で、2つももらってきた。一つは新品、もう一つもほぼ新品だった。
おまけに立ち話で庭づくりのことを話すと、「よかったらイチジクの苗をあげましょうか?」と提案され、これもありがたくいただくことにした。
庭には既にイチジクの木が2本あった。
お金を払おうとしたのだが(500円玉を握ってた)、いらないと言われる。そりゃそうだろうな(苦笑)。
で、昨夜は平松さんのエッセイ集を一気読みし、今朝12日を迎え、ほぼ一日、全集の校正をすることができた。
弾みがついた、とでも言うのか、アクティブになった。
イチジクの苗が3年後に実を付ける、という夢想はインスティンクト、刺激的だ。
タカイチを支持する人と基本は同じかもしれない(笑)。
7月でも朝晩は20度を下回ってくる山中湖生活も、予備のポリタンがあると石油ファンヒーターをつけ続ける”浪費”が可能ゆえ、快適さが増すことは間違いない。じゃあたった千円なんだから買えよ、ってことになるのだが。
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