紙片舞ひ謝罪の外へ円を描し軽きものほど留まらずにして #短歌
でかい主語持ったまんまで黙ってる 影だけ先に行っちゃうんだ #短歌
なんとなく濡れていい日にしてしまうきみがやさしいだけの理由で #短歌
夜の端落ちた母音を拾い集め声にならない声を抱える #短歌
ひかりより遅れて届く体温で壁に小さな名前を書いた #短歌
あたたかいままの言葉が行き場なく胸の水面に沈んでく夜 #短歌
まばたきの遅さで測る体温差 触れないままの星を並べる #短歌
夜の底 誰でもなくて在るだけで揺れ続けてる影を連れてる #短歌
そうかぼく中心じゃなく軸だった だからずーっと重かったんだ #短歌
あたためるふりをしている心臓で言えないままの名前を抱く #短歌
ぬれたまま骨の輪郭を確かめる帰る場所だけまだ言えてない #短歌
夜の底誰のものでもない振動がポケットの奥で眠っています #短歌
かじったら戻れない頁増えていく苦さの位置もずれていく夜 #短歌
あたためる場所を探して拳ごとポケットの奥沈めてしまう #短歌
ひらひらの落ちた沈黙拾えずに手のひらだけが覚えているの #短歌
あたためる前のことばが行き場なく胸の奥底気になる夜 #短歌
なにもしないままの体温抱えてる今日という名の小さな骨を #短歌
あたためるほどでもないと言いながら願いの端をまだ握ってる #短歌
カレー味のウンコ派かよと言われた日 舌の奥から夕焼けが出る #短歌
松茸よりジャムパンが好き それだけで生き方みたいになってしまうね #短歌
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