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2026年02月03日20:45

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笙野頼子とか梨木香歩とか谷崎由依とか

 2月3日火曜日、天候は快晴、頭の中は曇天。
 朝ごはん後、クルマで隣町の大型スーパーへ。途中にあるブックオフに立ち寄る。文庫棚で何冊か手に取った小説があった。たとえば、谷崎由依著『遠の眠りの』。
 とおのねむり? とおくのねむり? 不自然な表記のタイトルだ。なので引っかかった。そも、谷崎由依って作家を存じ上げない。奥付を見ると、1978年生まれの近畿大教授で、野間文芸賞や芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞などを受賞している。 梗概を読むも、まったく意味がつかめないストーリーで、読むのに難儀しそうだ。やめとこ。
 たとえば、江國香織。多作な上に人気作家ゆえ10冊くらいの文庫が並んでいて、タイトルとカバー絵がいずれも魅惑的だ。が、江國香織なら評判がいい小説は図書館に揃っているのでわざわざ買うこともあるまい。
 1時間近く店内にいると、だんだんと船酔いならぬ本酔いがしてきたので、今日は買うのをやめてスーパーへ。インストア・ベーカリーのクロワッサンとか鎌倉ハムのウィンナーといった「収獲」に満足して帰宅した。
 午後3時、校正する意欲がゼロになった。まだ1時間しかやっていないが早々に店じまいを決め込んだ。パソコンの電源をオフにする直前、図書館から予約本のメールが届く。
『白内障完治年の老婆カレンダー』笙野頼子著。毎日更新されている北海道在住の読書ブロガーさんが褒めていたので、予約した。
 朝、さんざん本の背表紙を眺めていたのだが、図書館に行って笙野頼子本を借りて帰るのもいいか。
 念のため、ブックオフで引っかかった谷崎由依をネット検索してみたら、品の感じられる美人で、ウィキによると京大卒の才女だ。さらに小説家としても一流の上に翻訳家であり大学で教鞭も執っているのだから、相手に不足なない。図書館で谷崎由依の本をもう一度手に取ってみよう。
 どうせ図書館に行くのなら、梨木香歩さんの八ヶ岳移住記3部作のどれでもいいから借りたいな。昨年末、『小さな神のいるところ』の書籍広告で彼女が数年前から八ヶ岳で暮らしているのを知って、私の2拠点生活の参考というか勉強になるから読みたいと思っていた。
 そんなこんなで図書館も1時間ほど滞在。結局、笙野頼子と梨木香歩それぞれ1冊を借りて帰った。谷崎さん本まで借りてしまうと、2週間で読めなさそうだったから。
 帰宅後、早速笙野頼子本を開き、50ページを一気読み。怨嗟感満載の老婆の繰り言なので純文学とはちょっとテイストが違うけど、これはこれでオモシロイ。
 私が接する作家の本は、ネット世論とはぜんぜん視点も社会観も違っていて、落ちついた気分でいられる。私はサヨクだが、それは自分を構成する一要素に過ぎず、思想的にはきわめて非政治的で、目の前にある現実よりも、自然や素適な人生論や美しい工業製品や知性が感じられる歌やドラマに惹かれる。ぶっちゃけ、社会から逃走しながらかろうじて尊厳を保っているようなドロップ・アウト組の一人だ。
 下手に本屋へ行くよりは古色蒼然とした図書館のほうがいいな、としみじみ思う。
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