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2026年01月09日15:15

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1/8 アール・デコとモード〜京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に@三菱一号館美術館

友人とブルガリ、ヴァン・クリーフ&アーペル(庭園美術館)とこの展覧会、3つを見る約束をしていたのに、私が年末に時間を捻出できなくてヴァン・クリーフには行かれなかった。でも、結果的にこの展覧会だけにでも滑り込めたのはよかった。というのも、かなり面白かったのだ。


ハイブランドの服飾やジュエリーだけでは「出るのはため息ばかり」になるが、こちらの展示は、表題の通り、20世紀初にパリを中心に広がったファッションを、同時代の装飾様式であるアール・デコとの関係から紹介する展覧会。

京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する服飾に三菱一号館美術館はじめ各美術館が所蔵する当時の絵画やイラスト、ポスターを並べて展示することによって、「アール・デコ」という言葉が想起させる装飾芸術の世界だけでない、社会としての一大潮流を見ることができたし、またその前時代のファッションや同時に起こった異国趣味の紹介から、女性開放、植民地政策など現代に続くジェンダーの問題も理解を深めた。
アール・デコというと、これまでラリックやガレ、バルビエを単独でみてきたけれど、美術界の革命的流派「キュビズム」との関連も認識を新たにした。

…いやいや、そんな固苦しいことではなく、実物を見る機会が少ない当時のドレス(下着に至るまで!)をたくさん見られたことは文句なく楽しかった。

12時前に入館して2時間半の観覧、そこそこの混み様で、時間と共に混んできた。
写真撮影は2章までは一部を除き撮影可だが、3章から6章、終章までは完全不可。
いつもの様に作品リストはQRコード読み取り。私はネットから紙に出したが、現地では使わず、この日記を書くために目下使用中。

アルバムあります
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121399977&owner_id=2083345

https://mimt.jp/ex/artdeco2025/
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1920年代を中心に世界を席巻した装飾様式「アール・デコ」。生活デザイン全般におよんだその様式は、「モード」すなわち流行の服飾にも現れました。ポワレやランバン、シャネルなどパリ屈指のメゾンが生み出すドレスには、アール・デコ特有の幾何学的で直線的なデザインや細やかな装飾が散りばめられています。それは古い慣習から解放され、活動的で自由な女性たちが好む新しく現代的なスタイルでした。
2025年は、パリで開催され、「モード」が中心的な主題のひとつであった装飾芸術の博覧会、通称アール・デコ博覧会から100年目にあたります。この記念の年に、世界的な服飾コレクションを誇る京都服飾文化研究財団(KCI)が収集してきたアール・デコ期の服飾作品と資料類約200点に、国内外の美術館・博物館や個人所蔵の絵画、版画、工芸品などを加え合計約310点により、現代にも影響を与え続ける100年前の「モード」を紐解きます。

序章 アール・デコー現代モードの萌芽
まずは、1920年代のアール・デコファッション
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ポーラ美術館所蔵のキスリング《ファルコネッティ嬢》とシャネルのイブニングドレスが並ぶ。短髪は当時流行した少年の様な女性ギャルソンヌ。
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ジャン・パトゥのイブニングドレスは薄い黒の布地にビーズと刺繍がびっしり、青海波の文様だそうだ。うっかりビリッとやってしまいそうで怖い。
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ハンドバッグ
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靴や帽子
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カルティエのフルーツサラダ・リング
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会場所々に、関連したバルビエの絵の展示がある。バルビエを知ったのは2012年練馬区立美術館で、今回ご一緒した友人と初めて会って、見た記念すべき展覧会だったのだ。以来今日まで14年間、ことあるごとに美術館デートをしているわけね。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1847726836&owner_id=2083345
閑話休題。バルビエの絵
服は、昼と夜の2種類に集約されて、より動きやすく。
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ヴィオネのデイ・ドレス
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デュフィ《ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場》とポワレの服
おしゃれな人々が集う競馬場は最新モードの披露の場
デュフィは、テキスタイルデザインを多く手がけている。
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バルビエ《ポロ競技で》
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第1章 モードの変化と新しい身体観
19世紀末から20世紀初にかけてはアール・ヌーヴォーが流行。当時のモードは、フリルやレースを多用し、コルセットで身体を人工的に造形した。
ロートレックのリトグラフは、現実的な肉体を矯正する女たちを描いている。
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1903年
こんなにウエストを締め付けたら、病気にもなるし早死にするのは当然
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ポワレが19世紀初頭のモードや東洋趣味をもとに1906年コルセットを廃した円筒形のドレスを発表
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キャミソールやシュミーズにパンティが結合したテディ
肌に近いベージュが下着の色として定着したのもこの頃
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ブラジャー、パンティ、ストッキング、ガーター
ブラジャーがぺったんこ、と思ったのは、そうか、ドレスが筒形になったので胸を押さえのね。
スカートが短くなり、ストッキングはガーターベルトで止めた。
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シャネルのドレスとジャクリーヌ・マルヴェルの絵
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マルヴェル《ヴァーツラフ・ニジンスキーとタマラ・カルサヴィナ》
マティスやドンケンなどと同世代の画家と共に、モンパルナスで活躍した画家だが、初めて知った。
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第2章 アール・デコ博覧会とモード、芸術家との協働
1925年のアール・デコ博については、2021年に庭園美術館で見たラリック展が詳しかったので、予備知識はあった。(この展覧会にもこの日の友人と行っていた!)
ラリック《泉の精ガラテ》
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アール・デコ博が後押しをしてフランスの服飾産業はさらに躍進。
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ジュエルド・ヒール
スカート丈が短くなって、1920年代は靴の意匠が「宝石と同じ様に趣味を表すバロメーター」となり、ジュエルド・ヒールが大流行。ヒールのサンプルがずらり!ここから、ドレスやジュエリーなどのデザインを逆に想像するのも楽しかった。
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芸術家たちがテキスタイルのデザインを多く手がけた。
デュフィのテキスタイルが素敵。
競馬場を描いている。騎手や観客
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ジャングルには象や虎や鳥
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アール・デコ博には「服飾」だけでなく「織物」のカテゴリーも設けられた。
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デュフィがテキスタイルデザインしたツィママンのディドレス
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ソニア・ドローネーも版画作品でアール・デコ博に参加し、多くのテキスタイルなどを手がけた。
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ドローネー?そうだ、夫は色彩のキュビズムのロベール・ドローネーだ!とポンピドゥーセンター蔵の三美神を描いた《パリ市》を思い出す。
ソニア・ドローネーのコート
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アール・デコの直線幾何学模様はキュビズムに通じるね

ここからは写真撮影不可なので、内容の説明を簡単に。

第3章 オートクチュール全盛期の女性クチュリエたち
シャネル、ランバン、ヴィオネ、3人の女性デザイナーの作品を取り上げる。ヴィオネのバイアスカットのドレスは以後気があって綺麗だった。

第4章 異国趣味とその素材

博覧会の隆盛と帝植民地主義を背景に、アジアやアフリカから輸入された品々を創造源にした衣服と、当時西洋で流行していた漆器作品など。
パスキン《ギカ公女》は、狐の襟巻きを巻いている。
猿の毛を縫い込んだドレスもあった。

第5章 アクティブな女性たち
自由に外出できるようになった女性たちは、化粧道具も持ち歩ける様にコンパウトになる。カネボウ化粧品アンティークコレクションからの出品。
自立を示す様な、時計や喫煙具など。帽子はショートカットヘアを包む様なつばなし…日本では大正時代のモガ。


第6章 新しい身体表現とスポーツ
ここでの絵画作品は、レンピッカ《サンモリッツ》(画像はネットから)
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スキーやテニス、ゴルフ、水泳のウエアは、現代から見ると全く機能性に欠けているが、レジャーを楽しむ雰囲気を盛り上げるのだろう。


第7章 受け継がれるアール・デコのモード
アール・デコは1960年代に再燃、バレンシアカ、ピエール・カルダン、イヴ・サンローランのドレスが並び、さらには2000年代以降最新のプラダやグッチなどが並んだ。

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小企画展は「フェリックス・ヴァロットンー親密な室内」

ヴァロットンの版画だけでなく、親密派たちの作品も多数。
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グラッセの《硫酸魔》は衝撃的!
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こちらもお見逃しなく!
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https://mimt.jp/small-gallery/#vallotton
フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)は、スイス・ローザンヌに生まれ、19 世紀末のパリで前衛芸家グループ「ナビ派」とともに活動しました。この小展示では、画家の没後 100 周年を記念し、三菱一号館美術館のコレクションからヴァロットンが室内を描いた代表的な版画作品をご紹介します。関連する同時代の作品をご覧いただきながら、ヴァロットンが描いた室内のさまざまなモチーフに着目し、作品に秘められた画家の意図を紐解いていきたいと思います。

アルバムあります
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1月25日まで
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