ブルー・ブラッド/レッド・ブラッド まぜあって賛同のタオルしずかに揺れる #短歌
詳しくは店頭までと告げられて歩幅ひとつぶん世界が狭む #短歌
その格好で来るの反則だよなと笑いの裏に揺れる体温 #短歌
変わってる裏切り方で歩いてくどこかの恋が矢印になる #短歌
空をつかむヒントを風が言うようでポケットの中あたたかくなる #短歌
写実的すぎる舟から目をそらし あきらめの先に薄まる来世 #短歌
ごめん寝てた 乱れた髪に朝がきて言い訳よりも伸びをしている #短歌
雨粒を指ではらって合図するきみの輪郭うすれていくよ #短歌
にごりゆく甘さの底に気づきつつ行間だけが息をしている #短歌
ここでいいと思えるまで呼吸して椅子をひとつの家みたいにする #短歌
人じゃないことを知りながら触れたくて条例越しのきみへ火を点ける #短歌
鏡ごし呼吸がずれていく午後 ひとつの顔にトドれぬままで #短歌
おとなしく手だけ振っていてほしい来ても来なくても処刑はひかり #短歌
感情の「ぽい」をたよりに歩いてく影だけ伸びてほのあかりする #短歌
ノイキャンに守られすぎて独りきり鼓動の音がやけに生きてる #短歌
エンタメの派手な光をすこしだけ借りては今日の不機嫌ほどく #短歌
バス停の雨粒ひとつ落ちるたび胸のざわめき前世で何か悪いことした?
言いかけの言葉が机に落ちていてひとつも拾えず成立しない #短歌
引き継ぎは少し難航しています きょうの余白をそっと無でてく #短歌
仕上がってる書類の端にほの白くあなたの癖の余熱がのこる #短歌
赤い観覧車まわる速度の静けさに呼吸を合わせ見ている未来 #短歌
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