mixiユーザー(id:8077411)

2025年09月20日10:24

13 view

短歌

腕時計焼け跡だけが白くある袖の季節をひとりで選ぶ #短歌



愛よりも金かと問えば沈黙の通帳のなかで数字だけ増す #短歌



歌壇から抜かれた苗の根の泥を誰も気にせず靴裏にする #短歌




あとにせよ考へることはその次だ 叩き壊せば音だけ残る #短歌



バランスを崩すことでしか確かめぬ この国の日々支え合いなし #短歌



痛みとは分配可能な貨幣めく 誰もが持ち隠して歩く #短歌



濡れながら濡れていること証明し形のままに街に現る #短歌



ごろ寝しなにかせよとの声がしてひとまず腹を持ちあげてみる #短歌



水たまり空をうつして澄みきって傘の骨だけ静かにひかる #短歌



折り畳むスポーツ紙にも秩序あり朝のホームを灰色に埋む #短歌



とどまって行き場をなくすしずくあり 電線だけがその居場所なる #短歌



夏光にのびた舌さえ影となり黒き路面に深く刻まる #短歌



白き手が屋根より垂れて風をよぶ 雨は去りてもまだ息づいて #短歌



説明もいらぬほどただ雨が降る 床に点在する砂の静けさ #短歌



歩くほど特別だったものごとはただの散歩に置き換わりゆく #短歌



歩くほど特別だったものごとはただの散歩に置き換わりゆく #短歌



給湯器の音はつづいて夜が更け梅の見頃をあてずっぽうに #短歌



コーヒーの湯気にまぎれてあれあれと消したいことが躍りだしてる #短歌



はじまりを置けばおわりはついてくる 水をすくえば波紋ひろがる #短歌



犬がただ振り返るだけそれなのにぼくの心はすこし遅れる #短歌




★




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年09月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

最近の日記

もっと見る