うごめきが音にかわってとびちって夏の底にはだれかのノート #短歌
まっすぐに波にむかってゆくからね 貝も傷もぜんぶふんでく #短歌
濡れてゆく半券よりもおそく泣くおまえの涙に名前があった #短歌
アイス買ってたらうしろにいたりしてね なんかもうそういうのしか期待してない #短歌
ちゃんと笑って乗ったから平気です わたしも今日の「よそ行き」だった #短歌
なにやってんのか自分でも不明だけど生きてるからまあ良しとする #短歌
わたしのままじゃ上にいけない気がしてエスカレーターを降りたくなる #短歌
わたしの足元ふざけてんのにさぜんぜん見てくれないのズルい #短歌
線路に落ちる想像だけでなんとかうっすら生きて今日を越えた #短歌
「気が楽だから」って言い訳しながら音 ボタンひとつズレたまま出かけた #短歌
本当にやばいのは外らしいけどネットの中でもそれっぽく震えてる #短歌
湯どうふつつきながら思う 幸せってたぶんもう決めなくていいや #短歌
くちびるをひらいていたのは向日葵かわたしの影か気づけない街 #短歌
なんでもない話の途中でふと聞くいちばんって誰?ってやつむずいね #短歌
きみが選ばなかった色をいま 風がまとっていくなにも間違ってない #短歌
ふと見たらいい感じに光があたってそっかまだ横顔って武器だったんだ #短歌
あれ絶対 江戸時代からきてたでしょ スマホの持ち方すげーぎこちなかったし #短歌
ねえなんか詠んでよ 一首でいいから寝転んだままでもそれっぽいやつで #短歌
つり下げられていると気づく前からもうわたしたちはやさしかったね #短歌
水が正直すぎてこわい朝 ぬるくなったのは誰のせいだろう #短歌
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