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2024年10月22日21:38

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海苔弁

 10月22日火曜日。
 朝ごはんのあとメールチェックをし、普段の通りニュースサイトやお気に入りのブログ日記などを読んだあと、クルマに乗って隣町のスーパーへ。米びつの白米がほぼ底をついたのでお米を、そして妻が不在なので安価な弁当も買う予定だ。
 順路の途中にあるブックオフに寄って、文庫を1冊買う。10数年前、新刊の単行本で読んだ『ホームレス歌人のいた冬』。内容もさることながら著者・三山喬という元新聞記者の人柄に惹かれ、私には忘れがたいルポルタージュだった。
 文庫本を助手席のシートに置いた途端、旅に出たいと思った。ラズリの介護から解放されたことで、自由な身になったこともその要因だが、最初から良書だと思える文庫が手に入ると旅に出て、知らない町知らないホテル知らない公園の片隅で文庫本を開きたい欲求が湧き上がる。
 スーパーでお米5キロと豚肉の塊と納豆とキムチと焼きたてのクロワッサンとともに、250円の海苔弁を買った。10月5日、同じ海苔弁を買い、ちくわ天をラズリに与えて一緒に昼ご飯としたのだった。
 今日はおかず全部を食べることができる。
 こんな昼食が美味しいはずはない。
 正午過ぎ、海苔弁を食べた。別の弁当を買えばよかった、と思った。
 
 夕方、散歩がてら個展最終日を迎えた川端君に会いに「水平線ギャラリー」へ。
 いろいろと話し込んでしまった。
「オレ、ホントはね、おしゃべりじゃないんだよ。信じてもらえないけどウツでさ、昔から人間嫌いで、生きること自体苦手なんだ」
 こういう暗い話が20歳の年下川端君は好きらしく、私の顔をじっと見ながら話を聞いていた。
 世の中の人間はどいつもこいつも明るそうだけど、案外、私に似た人間ばっかかもしれない。
 
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