6月20日木曜日。
昨夜から頚椎症性神経根症による背・肩・左腕の痛みがひどく、今朝は激痛で目が覚めてしまった。
朝食後、かかりつけの病院(整形外科)へ。医師に「この痛みをなんとかして」と懇願する。
ブロック注射より点滴のほうが効く、とのことで、点滴を受けた。15分ほど、目を閉じて薬液がなくなるのを待つ。
瞑想をしたかったのだが、どうしても友人Tのつらさを案じてしまう。
Tから先週、突然の電話があった。これほど彼の暗い声を初めて聞いた。肺に水が溜まって入院している、と言う。
肺水腫にしては張りが失われた口調というのが気にはなった。
早く退院できるといいね、などと軽い励ましで電話を切った。来週退院したとして、1週間ほど家で静養したところでお見舞いと称して、彼の住まいがある市ヶ谷へ行こう……。
昨日、Tから電話があった。スマホ画面にTの名が出たので、退院したんだな、と思った。
しかし、私の読みは違っていた。
抗がん剤の点滴を受けている、と。
にわかに信じることができない。こうがんざい、今、抗がん剤と言った?
私は整形外科で神経の痛み緩和の点滴を受けている。
Tは抗がん剤の点滴治療だ。不安と副作用、ともにきついことだろう。
実は、肺に水が溜まってきつい、という一報の電話を受けたあと、日記を書く気になかなかなれなかった。私は自身の滑稽さと脆弱さと愚かさをちょっと盛って、どこか笑えるような文章を綴る道化師なのだが、この存在の軽さとTの闘病は対称的に遠くて、気持ちをうまくコントロールできない。
点滴で少し痛みが減じた。
簡素なランチを摂ったのち、”新車”で藤沢の大型ショッピングセンターへ。ラズリの医療用ドッグフードを探して買う目的。
岐阜から鎌倉まで運転という荒療治のおかげで、クルマは完全に慣れた。
きびきび走る。ハンドリングもいい。カーステレオは6つのスピーカーゆえ、立体感がある。
今年の2月末、およそクルマの話などしないTが、不意に「いいクルマを買いたいね」と私に言ったことを思い出す。その頃、私は中古車情報サイトを罪悪感めいた気持ちでチェックしていたので、「なあーんだ、ジジイだってオシャレなクルマに乘りたいんだ」などと笑えた。
自分の立ち位置がわからない。しばらく日記を書かないほうがいいな。
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