2月11日、3連休の中日の日曜。
昨夜遅く、iMacのキーボードとマウスを充電。どちらもBluetooth接続の無線で、一日平均5時間使用しても1カ月近くバッテリーは保つ。本体に繋ぐコードがないので机周りがすっきり。キーボードのような無限に近いキー操作でも間違わないで入力してくれる、というのが時々不思議に思える。
午前中はずっと校正作業をした。
午後2時を過ぎて、散歩がてら図書館へ行く。2冊の本を返却。
詩人の草稿のなかに木喰さんの仏像が出てきたのを思い出し、昨日からちらちらと木喰さんを想う。1718年、山梨県の身延で生まれた木喰さんは56歳で全国行脚の旅に出る。全国各地を漂流し、北は北海道から南は鹿児島まで行った。気に入った土地で木から仏像を彫り出し、独自の仏像を製作する。現存する仏像は617体だから作った仏像は千体を超えるだろう。91歳まで仏像をつくり、92歳で亡くなった。
かれこれ10年近く前に、故郷身延にある「木喰の里微笑館」へ行ったことがある。どの仏もにこやかな笑顔だった。絵でも彫像でも作品はつくり手の顔に似るので、きっと木喰さん自身が世俗を超えて破顔一笑の境地にいたのだろう。
図書館に木喰さんの仏像が載った本はなかった。開架棚にはわずかに『紅葉する老年〜旅人木喰から家出人トルストイまで 」というトルストイ研究家(武藤洋二)の本のみがあった。本棚のそばにある椅子に座って、彼が木喰さんに寄せる思いを綴った長文詩を読んだ。
図書館にいると、20分くらい本を読んだら立ち上がって気になった話題や著書を探し回って、ふたたびそれに目を通すという動き方となる。
「オール讀物」2月号で「第3回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」が紹介されていて、昨年に出版された恋愛小説の特集があった。そこで挙げられていた作家と本を手帳にメモして、文芸棚をあちらこちらと逍遥した。おとなに向いた文芸書でも転生モノが流行っていることに少々驚いた。
借りたい本がなかったわけではないけれど、未返却の本が3冊もあるので、借りることを控える。返却期限は遺り1週間弱だから。
帰り道、地元のスーパーへ立ち寄る。店頭に高知産の葉にんにくという見た目長ネギを目ざとく見つけた。知らなかった、高知の県民食材らしい。私はガキの頃からワケギの酢味噌和えが好きなので、ほぼ同じようなこの葉にんにくをワケギ代わりにしよう。
店内の隅っこに、安売りされていた味噌があった。
「元気な蔵のおいしいお味噌」(ヤマク食品)。創業は明治27年で、徳島県唯一の味噌蔵らしい。こういうものは出遭った時に買わないとすぐに消えるので買った。
帰宅後、ヤマク食品の住所をGoogleに打ち込んで、蔵元の場所を確認。
徳島県板野郡藍住町奥野字乾170-1。
徳島駅からも鳴門駅からも香川県寄りに8キロくらい。あの大動脈・吉野川にも近い。さぞかし田舎然とした風景だろう、と思って、Googleストリートで見てみたらごく一般的な住宅地だった。失礼しました(笑)。郡部イコール田園風景、なんてことはないやろ。
晩御飯で早速、葉にんにくのぬたと「元気な蔵のおいしいお味噌」を使った味噌汁をいただく。とてもマイルドな味わいのお味噌だった。一般的な信州みそより塩分が抑え目で、芳醇な香りがする。
明日、まだ売れ残っていたら買い足したい。
高知の特産野菜と徳島の味噌をいただいて、四国愛を感じる。うちからわずか5百メートルのしょぼいスーパーに、高知と徳島への旅のひとコマがあった。面白いな。
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