7月13日、終日曇り。
今日はちょっとクルマに乗りたくて、ペペロンチーノの昼食後、鎌倉と藤沢の市境にあるブックオフまで20数分、音楽を聴きながらハンドルを握った。エンジンを掛ける前、30曲ほどラップが収められたフォルダを選んで流したら、なかにKICK THE CAN CREWの「クリスマス・イブ」があって、話題の山下達郎が原曲ということもあって聞き入ってしまった。ラップだから歌詞は原曲の5倍くらいある。
♪ 一人ぼっちのさみしい奴らが集まり いつもと変わらない宴会
シャンパンクラッカー いくらはじけても心の中はサイレント・ナイト
楽しもう人一倍って思っていたはずが 一人芝居
浮かべたつくり笑いが似合う からさわぎの続いた街
このまま塞いでおこう この揺れる気持ち
メロディはまごうことなくタツローの美しい曲で、歌詞がこのとおりありふれた貧しいクリスマス・イブだから、二重に愉快だ。タツローはKICK THE CAN CREWに曲を提供しているのだから、20年前は今よりもう少し考え方が柔軟な人間だったのだろう。
ブックオフに入店後、文庫棚と新書棚を中心に30分ほど背表紙を見ていた。自分が今、平成や令和の純文学が読みたいのか、古典的な文学を読みたいのか、ミステリーを読みたいのか、読むのに少々根気を使う岩波新書を欲しているのか?
結局買ったのは、精神科医が大学病院を早期退職後、「予備知識なし、身体も心も準備なし」でお遍路旅に出た記録『あそび遍路 おとなの夏休み』。私はお遍路にあまり関心がないのだが、信仰抜きでの四国旅であれば俄然興味がある。自室に積ん読本が溜まっているので、これ一冊だけ買って店を出た。
昨夜、9時頃だったかな、ryuchellさんが亡くなったことを知った。まだ27歳か。
テレビをほとんど見ないのでryuchellさんについて詳しいワケではない。にもかかわらず、自死だと知ってつらかった。
勝手な印象だけど、彼はアナキストの匂いを感じた。いまの政治というより社会の体制やシステムに対して無意識に倦んでいるのでは、と。半年くらい前、長髪でドレスを着ているのを見たとき、氷川きよしさんを想起し、LGBTQでありたいと願ったのかと思った。単純なカミングアウトというわけではなく、自分の生きる道を模索する一手段なのかな、と。
政治信条としてサヨク的な発言をする人は山ほどいる。が、そういう人は2分できて、現体制を是としつつ民主的思考をとるかたと、現体制自体を受け容れがたいというかた。私は後者なので、LGBTQの人たちになんとなく共感する。ミッツ・マングローブさんなんておよそ自分と正反対の政治信条なのだが、それでも親近感を抱いてしまう。
今日になったらryuchellの自殺はトップニュース扱いになっていた。
「誰も彼もぼくは愛してハグしたい」というような発言を聞いて、彼を好きだった理由があながち間違っていなかったと思った。
昨日、ryuchellさんの自殺が明るみに出る前の夕方のニュースで、SNSの中傷で自殺に追い込まれた木村花さんのお母さんが出ていた。もしryuchellさんも同じ原因で自殺に追い込まれたのであれば、トリガーになった可能性のあるヘイトコメント者全員を取り調べしていただきたいとせつに願う。
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