クリスマスイブなのに月1の定例会議が横浜である。盧溝橋事件が起きた日は知ってるのに代表幹事は「えっ、今日ってクリスマスイブなの?」だってさ(笑)。
会議は午後5時から。イブの横浜を歩くのもいいかと思って、午後2時半に家を出た。
まずは駅の東口に行って、丸井ビル5階にある百均Seriaへボタン電池やインクジェット用はがきなどを買いに行く。それにしても気を抜いて歩けないほどの人まみれで、この人口密度は新宿渋谷の比ではない。神奈川県は人口の割に繁華街が少ないから。
で、次に普段から通い詰めている珈琲豆専門店へ。こちらは西口から歩いて7、8分の距離がある。このエリアでも人の波を除けながら歩くような感じ。
予め電話予約をしておいた、いきなり行って焙煎待ち2時間、という予測もあったので。
珈琲豆を受け取って、これも通い慣れた有隣堂書店へ行こうとして、普段は(当たり前のことながら入らない「横浜ベイシェラトン」をつき切ることにした。さぞかしロビーにゴージャスなツリーがあるだろう、宿泊客で賑わっているだろう? せっかくの記念日なのだから、華美な雰囲気を見てみたい。
が、入ってみると、意外と落ち着いた雰囲気だった。但し、チェックイン・カウンターには宿泊予約者の行列が出来ていた。なかには若いカップルがいる。見てはいけないものを見てしまった感。その15分前、珈琲豆屋に行く際、ラブホ街のそばを通るのだが、私の前を歩いていたカップルがホテルに吸い込まれて消えて行った。シェラントンに行くもよし、ラブホに入るもよし。
今日はゆっくりと有隣堂で新刊の森を散策した。気がついたら午後4時半になっていた。慌てて会議のあるビルへ。途中、ファミマで「トロ鯖のおにぎり」185円を購入、ビル前の植え込みで座り食いし、ビルの化粧室で歯磨きをしたあと会議室に入った。
さすがに今日は欠席者がちらほらいた。私は2022年も皆勤賞だ。
自分らしさについて、時々客観的に考える癖がある。今日の私は自分らしいと素直に思う。
会議は午後7時前に終了。そのあと居酒屋へ流れて行く面々をあとにして、先に部屋を出た。
(今夜もあの場所に「ビッグイシュー」の販売員はいるだろうか?)
だいたい午後の3時か4時あたりから9時くらいまで、帷子川の橋の上に販売員がビッグイシューを売っている。今夜は風が強くて普段以上に寒い。イブに浮かれる家族連れや酔いを求める人たちが大半なので、きっと硬い雑誌なんて売れないだろう。
彼はいた!
まるで待ち合わせの友人に駆け寄るように販売員のほうに向かうと、彼は私の顔を見て少し頭を下げた。
「よかった、いてくれて、最新号を買うよ」と言うと、「いつもありがとうございます」と笑顔で答え、ビニール装の号を渡してくれた。
しばし間を置いて、彼に「メリークリスマス!」と言った。
彼は何度かうなずいた。
「お願いがあるんだけど。ぼくがそのビッグイシューを持っているところをこのiPhoneで写してくれないか。クリスマスイブ記念に」
iPhoneのカメラアプリを起ち上げ、彼に渡した。
撮ってくれた。そして「撮った写真を一応確認してみて。ちゃんと撮れているかどうかを」と言った。
「うん、撮れてる。いいイブになったよ」
また、思った。自分らしいな、と、この軽さとこの愛嬌とこのビンボー臭さ。
鎌倉駅に着いて、雪の下教会に向かった。昨年はコロナ禍で中止だったのだが、今年はどうだろう?
ミサは始まったばかりだった。教会の前まで来ると、司祭の声がよく聞こえる。
聖堂に入るのは遠慮した。15分か20分くらい、寒い風が吹くなか、立って聞いた。
今年も残り一週間か。
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