今日19日水曜日、朝日の朝刊。
朝、コーヒー片手に一面の左隅にある定例コラム「折々のことば」を読むと、佐伯一麦さんが本紙10月12日の朝刊に寄稿した随筆から引用されていた。
<正々堂々と草や虫と戦え。この田んぼは、俺たちが開いたんだ>
佐伯一麦のそんな随想、1週間前の朝刊に載っていた? 記憶がないどころか、そもそも絶対に読んではいない。
私は新聞を半ば、教養誌扱いで読んでいて、政治や社会や経済面はあまり熱心に読まない。夕刊の音楽評、映画評、連載コラムなどは一字一句読むし、朝刊でも社説や論壇、文化欄や科学記事は丁寧に読むよう心がけている。図書館で文芸誌を開くとき、目次で佐伯さんの名前を探すくらいに好感を持っている作家なのに、見落としてしまった。すぐに12日の朝刊を取り出して読んだ。彼は仙台在住、東北人の目で現代を語るので、文章に血が通っている。
それにしても私、注意力が散漫だったな。
一日中、机というかパソコンの前にいたものだから、日が暮れて夕ごはんを終えた時点でもスマートウォッチの歩数は1500歩だった。これではいけない。
午後7時前、雨も降っていなかったので、自分には珍しく夜の散歩に出掛けた。
街を少し遠回りするように駅へ向かい、そのままうちに戻る周回コース。
普段はあまり通らない道を歩いていると、若い複数の女性が透き通る声で呼び込みをやっていた。段々と声に近づいていく。
「カルディコーヒー」だった。派手ではないが、開店なんとかセールというような小さいポスターが店頭に貼られていて、10パーセントオフの文字も。
2名の若い女性が間断なく淀みなく、セール告知を大きな声で言っている。喋りが上手だな、と敬意を抱いたので、サラダドレッシングの1本でも買ってあげようと店内に入った。
と入口にほど近いレジそばの珈琲豆コーナーで、バーゲンをしていた。
なにげにチラ見したら、女性店員さんと目が合い、「いま、珈琲豆が半額、いや、半額以下の商品もありますから、よろしければどうぞ」みたいなことを言われた。
そう言えば昨年、マイルドブレンド(その昔、店頭で無料試飲させていた豆)を買って飲んだら、セブンイレブンのレジ前コーヒーによく似た美味しさで、自分の好みだ。
マイルドブレンドとスペシャルブレンドはマジ安い値段になっていたので、それぞれ200グラムずつ、その女性店員に言って渡してもらった。
レジで、使えるかどうかわからないものの、iPhoneを取りだして楽天ペイを開いて差し出したら、レジの女性はiPadを素速く取り出し、わずか1秒でスキャンして、会計が終了。あまりの早業にまたまた私は感動したのだった。
世間の人がしばしばスポーツや芸能人から「元気をもらった」なんて言うけど(大嫌いな言い回しだ)、私の場合はこういう現場の人のプロ意識とかプロの技を見せつけられると、鼓舞される。そう、元気をもらえる(笑)。
実に実にラッキーな散歩となった。
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