8日の朝、文学館を訪ねて学芸員氏と相談事をするアポが入っていた。が、新型コロナの感染拡大で文学館が休館に。私のアポも前日の夜9時半、電話があって断られることとなる。それならホテルをキャンセルしよう、とは思わず、ホテル好きの私は深い理由もなく泊まることにしたのだった。
さて開いてしまった午前をどうしようか。午後1時、お墓参りのために東京からご遺族3人が来られることになっていて、現地で待ち合わせをしている。
ホテルをチェックアウト後、亡くなられた詩人のご長男を弔うべく、彼の出身校である甲府一高と山梨大学を訪ねることにした。カーナビによると、高校までクルマで3分、大学へも4分だ。
甲府一高の正門前に着いたら扉が開いていたので、勝手に校内に入った。駐車場が右脇にあったのでそこにクルマを駐め、まずはデジイチと取り出して、校門と校舎を撮った。女子高生3人グループいたので、写真の中に写り込まないよう注意する。
さすがに校舎内には行けなかった。コロナ感染の予防措置で入校禁止措置の貼り紙があったから。なので歩ける範囲でキャンパスを歩くに留めた。なぜだか「Boys be ambitious」という石碑が建っていた。クラーク博士が札幌農学校に遺した言葉じゃないのか、と思ったのだが、あとで調べてみたら、クラーク博士の下で学んだ大島(初代校長)がクラーク博士がそもそも理想と掲げた「Be gentleman」とは別に、博士の考え「Boys be ambitious」を説いたと言う。ええっ、マジかよ?
石碑も写真に撮って、クルマに乗り込んだ。この間、教職員は一人も入ってこなかったので咎められることも当然なかった。
次に山梨大へ。美しい公道を挟んで左右に大学キャンパスがあった。ご長男は工学部なのでそちらの写真を門から撮影。しかし、人の出入りが結構あって、構内に入りづらい。注意されたくないしな。しばしの間、佇んだのち、武田神社へ参拝に行くことにした。
無料駐車場があって、結構空きもあったのが嬉しい。
神社は「密」だった。そりゃそうだな、今日は日曜日だ。そして甲府一の観光地だ。
しかし列に並んで参拝をした。ここまで自分の半径2メートルに他人がいたのは、スーパーのレジ、中華のカウンターのみで、初めての密だった。こう考えると、東京や横浜の電車、主要駅、オフィスビル、コンビニなどはウイルスの巣窟とも言える。私は県またぎをしているワルだが、首都圏主要都市でただ生活するほうが私の100倍危険度が高い。
武田神社に20分ほどいたら、あまりの暑さでマスクはもとよりポロシャツまで汗でぐっしょりになった。神社前には制服を着こんだ警備員さんが複数立っておられたが、道路上の温度は50度くらいありそうだ。
熱中症にかかったような状態でクルマに戻った。時刻は午前11時半を回ったところ。
途中、軽いランチをしようとシミュレーションしたものの、食欲なんて1ミリぽっちも湧かない。しかし、なにか食べないとさらにバテるぞ!
とにかく一路、お墓のある笛吹市に向かう。途中、4月に入った「すき家」があって、その周りも既視感ありあり。すき家で一挙に記憶が蘇ってくる、というのは痛い男だと自嘲する。
墓地まであと数キロというところで、4月にも寄った巨大スーパーへ。お惣菜売り場で明太子おにぎり1個と菓子パン1個を買った。あまりに暑いので、冷房のよく効いた館内の隅っこでそそくさとおにぎりを食べてクルマへ。車内でお湯に近い午後ティーを飮む。
墓地までは10分くらいで行けるはずだ。
が、クーラーの効きが悪いクルマを運転するのはつらいぞぉ、と逃げ腰になって、ふたたびスーパーに戻って洗面所を借りたりする。
で、クルマに乗り込んで、10分で墓地に着いた。
墓地のそばでご遺族と合流、線香を手向け手を合わせる。
どうしてこんなことになっちゃったんだ? 現実感があまり湧かず、ぼぉっとする。アルツなのか熱中症なのか?
ものの15分でお墓参りを済ませ、ご遺族は東京へ、私は四尾連湖泊ゆえ、そこで別れる。
ナビに四尾連湖と打つと、高速を使うルートが示されるのだが、すごく大回りになる。一般道優先ルートを示し直してからエンジンを掛けた。たぶん1時間半も見ておけば着けるだろう。
窓を全開にしても暑いし、閉め切ってクーラーをつけても暑い。どうすりゃいいんだ。
ステレオで音楽を流し気分を盛り上げる。サカナアクションの曲で気持ちが奮い立った。リナ・サワヤマの歌唱力はあらためてすげえやと感心する。ようやく意識がしっかりしてきて、安全運転が続けられそうだ。
四尾連湖に着いたのは3時過ぎ。約1時間半、土地鑑のないくねくね道を運転し続けた割に、疲れはまったくなかった。ワクワクのあるドライブだった、暑さを除けばの話だが。
メルセデスでのクーラーガス交換はいくらだっけ? 車検見積もりをパソコンに保存しているので、帰宅したら調べてみよう。1万円以下なら即、やってもらお。
この項つづく
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