mixiユーザー(id:6486105)

2020年12月16日20:05

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転校生に質問攻め

 午後3時、市役所の敷地の隅っこの隅っこにある粗末な建物に入った。主にNPO団体のミーティングなどで使用される2階建てで、外から見ると戦後すぐのバラックに見える。
 10日ほど前、「九条の会」からメールが届き、12月16日午後3時から定例会合があるとのこと。コロナ感染が疑われる症状がない限り行くしかないだろうな、と思いながら、手帳のスケジュール欄にメモした。
 5分前に着くと、誰もいない。日にちを間違えたか、と思ったが、すぐに年上の女性がやって来た。今日が初参加なので当然、面識はない。なので、軽く会釈して「これから参加する予定の者です」とひと言自己紹介をした。
 定例時間になると、十数人が集まった。
 私を「九条の会」に引き入れた女性が、「署名をいただいた際、勧誘してみました」と言い、司会の人が「では、今日は全員、自己紹介してみましょう」と引き継ぎ、まず私が自己紹介した、というかさせられた。5年ぶりの「新人」とのこと。
 12月に小学校を転校し、いきなりクラス全員の前で自己紹介するようなもんだ。
 違うのは小学生じゃなくて全員、70歳以上のレディース&ジェントルマン。あちらこちらから突っ込んだ質問を受け、わずか3分か5分で履歴書の数倍、プライバシーが暴露されるようなこととなった。
 実はメンバーの一人に知った顏の人がいる。料理研究家の井上ユリさんで、故・井上ひさし夫人といったほうがわかりいいかもしれない。
 かつて、行きつけの喫茶店が井上ひさしさんと同じで、一度、お宅を訪ねたことがある。当時、井上さんは前の奥様と別れて、ユリさんと結婚されていた。
 家が近所だったこともあって、その後も道や駅で井上ひさしさんはもちろんのこと、ユリさんとも何十回もすれ違っていた。
 会合はぴったり1時間半。窓全開なので室温は戸外と同じだった。家を出るとき、ダウンジャケットを着ていたのでなんとか耐えられたが、室内でも5度前後。(あとで知ったのだが、みぞれが降っていた)
 閉会したら、井上さんを含めて数人が私のほうに来て、さらに質問をされたりして、落ち着かなかった。たぶん、私が自己紹介のなかで「ぼくは日本国憲法の申し子、そして日教組教育の申し子だと思います」というのが気に入ったのだと思う。
 自分はお調子者だと思う。が、今、こうして平和に生きている根源は日本国憲法であるということを想えば、国民主権、基本的人権の尊重、平等、戦争放棄を謳う憲法を擁護することが鶴の恩返しであろう。しばらくは駅前でのビラ配りを遠慮したいと思っているが(小さな町なので)、自分のできることでサポートをしたい。なんとなくだが、編集のお手伝いが回って来そうな、イヤな予感。
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