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2020年10月04日16:18

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知り合いがテレビにちらっと出た

 先ほど森本毅郎司会の「噂の東京マガジン」を見た。
 10月1日、私が関係する不良老人グループの一メンバーから以下のようなメールが届いたからだ。

<TBSテレビのバラエティー情報番組「噂の東京マガジン」の取材を受けました。内容は西区藤棚の反対運動を中心に、小林共同代表や岡田運営委員長もインタビューを受けました。
 (中略)この放送を契機に署名活動がさらに発展していくことを期待しております。放送は情報番組のため予定となりますが、ぜひ多くの方が見られるようお伝えください。よろしくお願い致します>

 横浜にカジノを、というのは横浜西区選出のガースこと菅なんとかという70歳を超えた男と、劣等感と優越感で人生を送ってきた同じく70歳を超えた林という女性市長が舵取り役になって、市民を手なずけながら反日政策を進行中の案件だ。市長は以前、「このままだと2030年には人口も税収も減るので、未来を見据えた政策課題だ」というような弁を述べていた。天の邪鬼な私は「この現象って横浜に限らず、むしろニッポンに於いての喫緊的問題ではないかぁ」などと茶化していたのだが、ガースが総理に登り詰めたことでやばい状況になってきた。
 不良老人グループの末席にいるので、横浜市民ではないもののカジノ案の賛否を問う住民投票要望書には署名した。また横浜駅の駅頭でやっていた同様の署名活動でも名前を書いたりもしている。コロナでここしばらく動きはないものの、この先、どうなるのだろうか。
「噂の東京マガジン」では2回、知り合いの顏が出て、その都度拍手してあげた(笑)。割と中立的な報道で、女遊びにかけては近頃のタレントや水泳選手より10倍はえぐかった不良アナウンサーがMCをやっているだけのことはある。発言内容は中立性を装っていたが、懷が深いように感じた。
 ちなみに、テレビカメラに映った人はこの8月、10日間ほど宮古島に行って、迎撃ミサイル基地反対の座り込み(?)に参加したのだが、ちょうどその頃、政府肝いりの「GO TO」ナンチャラが新発売されていて、私はその「GO TO」なんちゃら抜きで、どこか遠くへ旅したい、という淡い願望が出始めたときで、それなら宮古島じゃなくて石垣島にでも行こうか、などと思ったのだった。もし自分が宮古島を訪ねたら、学生時代に戻ってしまい、基地の予定地に向かって投石でもやりかねないから、石垣島で地元産のマンゴーとかバナナをふんだんに使ったスイーツを食べにカフェへ行くほうがいい。いい歳して警察署に2泊3日というのは御免だ。「GO TO」と違って完全無料だとは言え。
 スイーツがらみで思い出した。ガース番が朝、総理と連れ添ってパンケーキを食べに行ったそうだ。朝日の記者は断った、とわざわざ朝刊1面でそのことに触れていた。「令和おじさん」「パンケーキ」で人気、支持率も過去の総理着任時で2位らしい。日本人ってこういうキャラが好きなんだ、としみじみ思う。鎌倉の市議選でも「猫が好き」というポスターで当選した候補もいたから、一般大衆人気取りというのは存外、簡単なことだ。俺も「杏仁豆腐とラーメンとカキフライとシメサバが好き」というキャラを前面に押し出して、生きる姿勢を180度変えてみることが必要か。これはまったく偽りがない。

 このところ、古い時代の本か、侵略戦争を断罪する本か、哲学の入門書とか、とにかく時代からずれた本ばかりを読んでいたので、昨日、久しぶりに白石一文の小説を読んでて中身以前に、ほっとした。テーマは人生の無常、人生の再生といった普遍的な小説で、白石の小説の中ではやや見劣りする出来映えだった。虚無をまとって生きている男を造りだそうという意図が丸見えの薄っぺらさが鼻についた。彼をして多作とは言えないものの、純文学のテーマとしてはど真ん中の小説を、年に2作以上出そうとしたら、どうしても無理があるように思う。初期の作品は「この小説を書かずにはいられなかった」という激しいまでの情動が文章の底に埋まっていた。このことは白石に限らず、多くの職業作家でも散見できる。
 私にとっての小説は、エンタメでもあり教養書でもあり、哲学や倫理に迫る福音書のようなものでもあって、出来るだけ一字一句、読み飛ばしたくないような書物である。逆に先週読んだ鴻上尚史の『不死身の特攻兵』——特攻隊員として9回も出撃しながらその都度生きて帰ってきた反骨の軍人の話なのだが、300頁全部を丁寧にお付き合いするのが面倒なので、1時間半くらいで飛ばし読みをした(しかし、とてもいい本です!)。
 小説は違うぞ! 中身を知りたいというのは、読書目的のせいぜい3分の1くらいであって、他人の人生を通して自分のよすがを考える楽しみと苦痛の時間である。
 今日はブックオフに行って、これまた久しぶりに桐野夏生の小説を買ってみた。『夜の谷を行く』。この作家はいずれの本も、楽しみより苦痛のほうが遙かに強い(笑)。しかし自分にとってこういう鬼門をときどき挾まないと、読書の姿勢が甘っちょろくなるんだよな。
 
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